聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2021]

2021年 06月 01日 (火)

出エジプト記 21:12-36(23)
隣人の命を大切にしなさい

 人に命を与えたのは命の主である神様です。その命をむやみに取る者は赦されません。隣人に不遜にふるまい、策略をめぐらし殺した者は、主の祭壇のところにいたとしても、連れ出して殺さなければなりません。自分の父または母を打つ者やののしる者、人を誘拐した者は必ず殺さなければなりません。人と争い、相手を打って倒したら、倒れた者が再び起き上がり、完全に治るまで弁償しなければなりません。社会的な地位が低い者や弱い立場の者であっても、被害を与えたなら、償わなければなりません。また償いを受けるべき者は、感情的に行き過ぎた報復をしてはなりません。報復の原則に従って最小限にとどめなければなりません(24,25)。神様は罪の悪循環が生じないようにされました。むやみに他人に害を与えてもいけませんが、自分が受けた被害を悪用してもいけません。

 飼っている牛が人を突いて死なせた場合、その牛の持ち主はその責任を負うべきです。もし、牛に以前から突く癖があり、それを知っていたにもかかわらず監視せず、その牛が人を殺したのなら、その持ち主も殺されなければなりません(29)。神様は、イスラエルの民が他人の命と安全に対して、細心の注意を払うべきであることを教えてくださいます。牛が人を突いたなら、金銭で償うように命じられました。人が水溜のふたをせずにおいて、牛やろばがそこに落ちた場合も償いをしなければなりません。自分の牛が隣人の牛を突いて死なせても同じです。神様は、ご自分の民が自分のことばかり気にする者になってしまうことを願っておられません。他人のことに細心の注意を払う者であることを願っておられます。神様はことの結果だけではなく、その人の心の動機もまたご覧になられる方です。人を愛し、隣人に配慮する心を持つ人こそ、祭司の王国、聖なる民です。



適用:他人の命を大切にしていますか

一言:命は命で


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