聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2021]

2021年 06月 02日 (水)

出エジプト記 22:1-15(9)
隣人の所有を大切にしなさい

 人が牛や羊を盗み、屠ったり売ったりした場合、牛ならその五倍、羊ならその四倍で償わなければなりません。盗んだときには、それを二倍にして償わなければなりません。夜に押し入った盗人を打ち死なせても、打った者に血の責任はありません。しかし昼であれば、血の責任は打った者にあります。人の命を奪うことに関しては、とても慎重でなければなりません。自分の家畜が人の畑のものを食い荒らした場合、その人は自分の畑の最良のもので償わなければなりません。自分の不注意によって人に被害を与えたりしたときも、必ず償わなければなりません。他人の財産を預かっていて、それが盗まれたなら、預かった者は神の前に出て(つまり、さばき人のところに行き)、盗んでいないことを誓わなければなりません。盗人が見つかったら、盗人がそれを二倍にして償わなければなりません。所有が明らかでない争いが生じた時は、双方の言い分を神の前に持ち出さなければなりません。神が有罪と宣告した者は、それを二倍にして相手に償わなければなりません。人が隣人の家畜を預かった場合、その家畜が、死ぬか負傷するか連れ去られたりするかして、目撃者がいないときは、主への誓いをしなければなりません。そのときは持ち主に償いをする必要はありません。もしその家畜が野獣にかみ裂かれた場合でも持ち主に償いをする必要はありません。しかし、管理不足によって盗まれた場合は、持ち主に償わなければなりません。人が隣人から借りてきた家畜が、負傷するか死ぬかした時、その持ち主が一緒にいた場合は償う必要はありません。しかしその持ち主が一緒にいなかった場合は、必ず償いをしなければなりません。

 神様の民は他人の財産を欲しがってはいけません。自分が人のものを預かった場合は、責任をもって管理すべきです。神様の民たちは、隣人との関係において深い信頼を築くべきです。他人のものを欲しがったり、無責任に害を被らせたりすることは、契約で結ばれている民全体を破壊する罪なのです。神様の民たちは自分の欲を捨て、預かった者としての姿勢をいつも持つべきです。



適用:隣人のものを大切にしていますか

一言:償わなければならない



2021年 06月 03日 (木)

出エジプト記 22:16-31(27)
わたしは情け深いからである

 人が婚約していない処女を誘惑し、彼女と寝るのは大きな罪です。その人は、必ず花嫁料を払ってその女性を自分の妻にしなければなりません。神様は、動物と寝る者はみな必ず殺されなければならないと厳しく命じられます。呪術を行う女は生かしておいてはならないと命じられます。神々にいけにえを献げる者は聖絶しなければなりません。彼は霊的な姦淫をした者だからです。主の民たちは性的なことにおいて、聖い者であるべきです。それでこそ聖なる神様に礼拝を捧げ、交わり、神様からの恵みを頂けるのです。神様は寄留者、やもめ、みなしごの叫び声を聞き入れる方です。彼らは頼るところがなく、社会的に弱い立場の人たちだからです。神様は弱い者たちの切なる叫び声を必ず聞き入れる方です。弱い者たちに害を与えると、神様は燃え上がる怒りをもって、害を与えた者を必ず罰せられます。弱い者への悪行は、自分の家族や子孫にそのまま返されるのです。

 主の民の中には貧しい人がいます。その貧しい人に金を貸すなら、金貸しのように利息を取ってはなりません。隣人の上着を質に取ることがあれば、日没までには、それを返さなければなりません。当時の貧しい人たちは上着が一枚しかなく、夜はその上着を布団のように掛けて寝るからです。カナン地方の夜はとても寒いので、弱い者のことを配慮しなさいということです。その貧しい人びとが主に向かって叫ぶと、主はそれを聞き入れます。主は情け深い方だからです。過去イスラエルの民も、エジプトで奴隷生活をしていた弱い立場の人たちでした。神様は彼らの叫び声を聞き入れ、深い情けをかけてくださいました。だからこそ彼らも貧しい隣人に対し、深い情けをかけるべきです。憐れみの心を持つべきなのです。神様の民は弱い者たちを積極的に助けるべきです。



適用:弱い立場の人たちを助けていますか

一言:情け深く


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