聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2021]

2021年 08月 01日 (日)

出エジプト記29:1-28(10)
雄牛の頭に手を置く

 本文は、祭司の就任式に関する内容です。祭司に就任するためには、まずいけにえを捧げなければなりません。そのいけにえは、若い雄牛一頭、雄羊二匹、三種類の種なしパンです。雄牛は、罪のきよめのささげ物であり、二匹の雄羊は焼いて煙にするものと、食物のささげ物であり、種なしのパンは、全焼のいけにえと、主への食物のささげ物です。アロンとは違って、その子どもたちは、聖なる装束だけを着ていて、その外には、上着やエボデや胸当てをつけませんでした。一般の祭司の服は、大祭司の服と区別されていました。就任式を行う時、雄牛を宿営の外に連れ出し、アロンとその子どもたちはその雄牛の頭に手を置きます。これは、大祭司と祭司たちが自分たちの罪をその雄牛に着せるためです。雄牛は手を置いた者の罪を代わりにかぶって、殺されます。大祭司は宿営の入り口で、その雄牛をほふり、罪の赦しの血は祭壇の四隅の角に塗り、残ったものはみな祭壇の土台に注ぎます。これは、祭壇をきよめ、聖別するためでした。このように、祭司の就任式で、最初にささげるいけにえは、罪のきよめのささげ物でした。

 神様の御前で罪の赦しを受けていない人は、神様の御業を担う資格がありません。新約の祭司の職務を担うのは、クリスチャンです。ですから、その職務を遂行する前に、自分の罪の問題を解決しなければなりません。つまり、救われている必要があるのです。神様との間の壁となっている罪が取り除かれていなければなりません。私たちの罪を赦し、贖う力を持っているのは、イエス・キリストの十字架だけです。私の罪のためにイエス様が身代わりとなって死なれたことを受け入れ、悔い改める時、十字架の血による罪の赦しを受け、祭司の職務を担うことができます。



適用:罪の赦しを受けているか

一言:キリストの十字架による赦し



2021年 08月 02日 (月)

出エジプト記29:29-46(29)
油注がれ、任命される

 祭司の就任式は、その体を洗い、エポデを身に着け、油を注ぎ、いけにえをささげることです。このような就任式を七日間、毎日繰り返しました。祭司に任命された時、まず水で体を洗い、聖なる装束を着なければなりません。これは、過去の罪を脱ぎ捨て、毎日、新しく生まれることです。その後に、油を注がれます。油を注がれるのは、神的な権威を引き受けることで、すなわち、聖霊で満たされることです。神様の聖なる御業を遂行するのにおいて、最も大切なことは、聖別され、聖霊の力と知恵を受けることです。

 神様は、全ての人がおのおの自分の供え物を携え、会見の天幕の入り口で、直接いけにえをささげるようには、されませんでした。少数の祭司を選び、彼らだけがいけにえをささげるようにされました。このように、旧約時代には、聖なる神様と罪人の間には、人間の仲介者が必要でした。新約時代では、私たちの大祭司はイエス様です(ヘブル7::26,27)。イエス様は十字架で死なれることで、全ての人の罪の問題を解決してくださいました。今、全ての人が、永遠の仲介者であるイエス様を通して、直接、神様に出て行くことができるようになりました。



適用:どんな力で、祭司の役割を果たしますか

一言:油を注がれて


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