聖書別日ごとの糧   >>   民数記[2005]

2005年 10月 03日 (月)

民数記14:1-10
ただ、主にそむいてはならない


Ⅰ.モーセとアロンにつぶやいたイスラエル(1-4)

 十人の族長の不信に満ちた言葉を聞いたイスラエルの民たちは大きな衝撃を受けて、その夜泣き明かしました。イスラエルはモーセとアロンにつぶやきました。「なぜ主は、私たちをこの地に導いて来て、剣で倒そうとされるのか。私たちの妻子は、さらわれてしまうのに。エジプトに帰ったほうが、私たちにとって良くはないか。(2,3)彼らはいっそうのことエジプトに帰ったほうが良かったと言いました。これを見ると、指導者の信仰のない一言がどれだけ羊たちに致命的な悲しみと苦痛を与え、不信仰の沼にはまらえるのかを学ぶことができます。指導者はたとえ天が崩れ落ちても、避ける穴を捜さなければなりません。指導者の不信に満ちた言葉は毒蛇の毒のようなものです。

Ⅱ.ただ、主にそむいてはならない(5-10)

 全ての民が絶望と不信仰の中で泣いていた時、ヨシュアとカレブが怒って立ち上がりました。ヨシュアとカレブは着物を引き裂いて、彼らの不信をとがめ、信仰を持つように訴えました。神様が必ず乳と蜜が流れる地に導かれることと、その土地をくださることを確信したと言いました。

 そしてエジプトに戻って行くことは神様の前で大きな罪であることを悟らせました。「主にそむいてはならない。その地の人々を恐れてはならない。彼らは私たちのえじきとなるからだ。彼らの守りは、彼らから取り去られている。しかし主が私たちとともにおられるのだ。彼らを恐れてはならない。」(9)


祈り:主よ!私が信仰がなく、羊たちを不信仰に陥らせた罪を悔い改めます。私がただ信仰によって出て行きます。

一言:彼らは私たちのえじきとなる



2005年 10月 04日 (火)

民数記14:11-25
とりなしの祈りをするモーセ


Ⅰ.民を打って滅ぼそうとされる神様(11,12)

 神様がモーセに言われました。「この民はいつまでわたしを侮るのか。わたしがこの民の間で行なったすべてのしるしにもかかわらず、いつまでわたしを信じないのか。わたしは疫病で彼らを打って滅ぼしてしまい、あなたを彼らよりも大いなる強い国民にしよう。」

 神様は、救いの恵みを蔑視し、大いなる権威と愛を蔑しむ民を滅ぼそうとされました。神様が最もお怒りになる罪は、神様の救いの恵みを蔑視する罪です。

Ⅱ.民のために祈るモーセ(13-25)

 モーセは民の深刻な罪と神様の厳かなさばきの御言葉の前で、落胆し放棄することもできました。ところがモーセはこの時民の救いのために、切にとりなしの祈りをささげました。モーセは、イスラエルを滅ぼされるならば異邦の民が神様をあざ笑うと言いました(14-17)。そして神様の憐れみと恵みにしがみついて、民たちの罪を赦してくださいと祈りました。「あなたがこの民をエジプトから今に至るまで赦してくださったように、どうかこの民の咎をあなたの大きな恵みによって赦してください。」(19)このモーセは私たちの罪のために弁護してくださる代弁人イエス・キリストの模型です(Ⅰヨハ2:1)。神様はこのモーセの切なるとりなしの祈りを聞かれ、その怒りを静められました(20)。しかし神様を侮った民たちは決して約束の地を見えることができないと言われました(22,23)。


祈り:主よ!私が主の恵みを蔑視した罪を悔い改めます。私のために弁護してくださる私たちの主の恵みに感謝します。

一言:私たちには代弁人がいる



2005年 10月 05日 (水)

民数記14:26-45
荒野訓練を命じられた神様


Ⅰ.荒野訓練を命じられた神様(26-38)

 神様はイスラエルのつぶやきを全て聞かれました。神様は彼らの言葉の通りに彼らが荒野で倒れ死ぬと宣告されました。しかし彼らが捕らえられて行くとつぶやいた子孫は導いて約束の地に入って生きるようになる、と言われました。

 そしてその地を探ったのに要した四十日を、一日につき一年に換算して、四十年の間、荒野訓練を受けるように命じられました(33,34)。それで二十歳以上の登録され数えられた者たちはみな約束の地に入って行くことができませんでした。それを通して、神様に不信仰であり、つぶやいた彼らの罪がどれだけ恐ろしく大きなものであるのかを悟らせます。また民たちを不信仰に陥れた十人の族長たちはみな疫病で死にました(36)。しかし完全に神様に従ったヨシュアとカレブだけが生き残り、約束の地に入って行くようになりました。

Ⅱ.神様の懲らしめを受け入れなかったイスラエル(39-45)

 神様の懲らしめを聞いた民はひどく悲しみました。自分たちの罪を悟りました。そして約束の地に上って行こうと言いました。モーセが「上って行ってはならない。」と言いましたが、手がつけられませんでした。結果は分かり切っていました。そこに住むアマレク人とカナン人が下って来て、イスラエルを攻撃して大敗し、多くの犠牲者が出ました。神様が彼らと共におられなかったからです。従順の機会を逃した後、泣き叫んでもどうすることもできません。


祈り:主よ!不信仰の罪がどれだけ大きいものかを悟り涙を流して悔い改めます。私が荒野のような世の中で信仰によって生きます。

一言:不信仰を広げる指導者たちの罪


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