聖書別日ごとの糧   >>   民数記[2005]

2005年 10月 18日 (火)

民数記27:1-11
ツェロフハデの娘たちに相続地をお与えになった神様


Ⅰ.所有地をくださいと頼むツェロフハデの娘たち(1-4)

 26章で神様はイスラエルに、人口調査をして、人口に従ってカナンの地を分配するように準備させました(26:53,54)。ところが成人の男子だけを数えたため、女子には分配されませんでした。それで父親を失った四人のツェロフハデの娘たちは神様がくださる所有地を得ることができませんでした。ところが彼女たちはこのような状況の前で運命的になりませんでした。彼女たちはモーセと祭司と族長たちの前に出て行って、その父親の名前で所有地を得させてくださいと要求しました(4)。彼女たちは父親の名前が系図から消えないようにしようとしました。また神様が与えられる所有地を得ることで、神様の民の地位を失わないようにしました。また神様の約束の地を慕い求め、所有することを願いました。彼らはこのような聖なる望みのために、慣習を破り、神様に大胆に求めることができました。

Ⅱ.彼女たちの要求を聞き入れられた神様(5-11)

 ツェロフハデの娘たちの要求を聞かれた神様は、彼女たちの言い分は正しい、と認め、「彼女たちにその父の相続地を渡せ。」と言われました。神様は彼女たちの霊的な望みを喜ばれ、彼女たちに父親の名前で相続地を渡すように命じられました。更に進んで相続地を保存できるように女子相続法、親族相続法まで補足してくださいました。神様は律法的にではなく、ふさわしい要求であれば、誰の要求をも聞き入れてくださる恵みの神様です。


祈り:主よ!資格がない私の要求も聞いてくださる恵みの神様を賛美します。私にも神様の御国の所有地をください。

一言:ツェロフハデの娘たちの要求を聞いてくださる神様



2005年 10月 19日 (水)

民数記27:12-23
ヨシュアを新しい指導者としてお立てになった神様


Ⅰ.最後まで民を愛したモーセ(12-17)

 神様は、モーセに「アバリム山に上り、カナンの地を見た後、先祖たちのもとに帰れ」と命じられました。神様がこのようにされるのは、彼がメリバで神様の栄光を現さなかったからでした(20:12)。去る四十年の間、全ての十字架を担い、忠実に自分の民に仕えてきたモーセに、一回の過ちによってこのようにされるのはあまりにもひどすぎることのように思えます。しかしモーセはこの御言葉を聞いて切なくなったり、悲しくなったりせずに、むしろ民たちが羊飼いのいない羊にならないように、彼らの中に牧者を立ててくださるように祈りました(17)。彼は自分の栄光より、民たちの将来を考える良い牧者でした。

Ⅱ.ヨシュアをお立てになった神様(18-23)

 神様はモーセの祈りを聞かれ、神様の霊の宿っているヨシュアを彼の後継者に立てるように言われました。ヨシュアは神の霊の宿っている人でした。霊的指導者の最初の条件は人間の能力ではなく、神の霊が宿っていることです。モーセは神様の御言葉通りにヨシュアは後継者として立て、全ての環境を備えました。彼は最後まで神様と神様の民に忠実でした。神様は、その民をカナンまで導くのはモーセ、カナン征服のためにはヨシュアを指導者としてお立てになりました。神様は時代と御業ごとに自ら用いられる人をお立てになり、その御旨を成して行かれるのです。


祈り:主よ!モーセの指導者像を学びます。私が新しい時代に主が用いられるほど神の霊が宿った指導者として成長するように助けてください。

一言:羊のための牧者、神の霊の宿っている指導者


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