聖書別日ごとの糧   >>   民数記[2005]

2005年 10月 20日 (木)

民数記32:1-27
あなたの兄弟の意気をくじいてはならない


Ⅰ.ルベン族とガド族を咎めるモーセ(1-15)

 ルベン族とガド族はヨルダン川の東方の地を見て、その地が家畜を飼うのに適していることで、ヨルダン川を渡らずにその地にとどまらせてください、と頼みました。彼らは全ての部族が力を合わせて神様が命じられたカナン征服の使命を果たさなければならない時に、自分の部族の利益だけを得ようとしました。

 モーセは彼らの行動がカナン征服戦争を目前にしている同族たちの意気をくじいて、神様がくださったカナン征服の使命を妨げる大きな罪になることを指摘し、彼らの同族の利己主義をひどく咎めました(6,7)。そしてガデシュ・バルネアの出来事を思い起こさせ、彼らのその行ないがどれだけ神様にとって罪になるのかを悟らせました(8-15)。心を合わせて神様の御業を行なわなければならない時に、自分の有益だけを考えて、兄弟の意気をくじくことは神様の御業を妨げる大きな罪なのです。

Ⅱ.悔い改めたルベン族とガド族(16-28)

 モーセの話を聞いた彼らはそこに生活の基盤を備えた後には、同族たちの先頭に立って征服戦争を行い、カナンの地には相続地を受け継がないと約束しました(16-19)。神様は自己の利益のために使命を担う兄弟たちの力を奪う者たちの罪を必ず見つけられます(23)。私たちは自分の安住より主の世界宣教の使命のために、兄弟たちの先頭に立って戦う者にならなければなりません。


祈り:主よ!私が自分の安住だけを求め、献身する兄弟たちの意気をくじかずに、使命のために先頭に立って献身できるように助けてください。

一言:兄弟たちの意気をくじいてはならない


<<(1)    前のページ(20)    21    次のページ(22)    (22)>>

聖書別日ごとの糧