聖書別日ごとの糧   >>   士師記[2013]

2013年 07月 15日 (月)

士師記6:1-18
勇士ギデオン

 デボラが仕えた四十年間は、国が平安でした。しかし一つの世代が過ぎると、イスラエル人は神様の恵みを忘れました。また、主の目の前に悪を行ないました。その結果、ミデヤン人から略奪されるようになりました。種を蒔く時になると、ミデヤン人、アマレク人、東の人々が、いなごのように群がって来ました。遊牧民である彼らは、家畜を引いて来ました。そして穀物を残らず、奪って行きました。食料も、家畜も、残らず持って行きました。彼らが襲って来ると、イスラエル人は山に逃げ、ほら穴に隠れました。イスラエル人は非常に弱くなっていきました。神様に叫び求めるしか、ありませんでした。人は、平安の時には神様を捨て、苦しめられる時には、神様に叫び求めます。これは、本当にあってはならない、ことです。しかし神様は、このような彼らにも、恵みを施してくださいます。神様に叫び求めたことをご覧になり、彼らを救ってくださいます。
 神様は、まず一人の預言者を通して、神様の御声を聞かなかった罪を悟らせました。そして、イスラエルを救うために、一人を召されました。その人がギデオンです。神様に召された時、ギデオンは弱い人でした。彼は酒ぶねの中で小麦を打っていました。しかし神様は彼を「勇士」として召されました。ギデオンが勇士だから、そのように呼ばれたのではありません。神様が彼を(偉大な)勇士だと思われたからです。神様が共におられる時、弱く頼りない人であっても、(偉大な)勇士になることができます。

祈り:主よ!私が、自分一人担うことができない弱く小さい者ですが、偉大な勇士にしてください。

一言:偉大な勇士よ



2013年 07月 16日 (火)

士師記6:19-32
バアルと戦ったギデオン

 神様の召されを受けたギデオンは、神様が自分と共におられるしるしを求めました。主の使いは、彼がささげた贈り物を岩の上に置き、その吸い物を注げ、と言いました。すると、たちまち火が岩から燃え上がって、贈り物を焼き尽くしました。それを通して、ギデオンは、神様がおられることと、その力を体験しました。その瞬間、ギデオンは神様を信じずに、利己的に生きていた自分を発見しました。死とさばきに対する恐れが生じました。その時、神様は仰せられました。「安心しなさい。恐れるな。あなたは死なない。」救いの御業に用いられるには、まず罪人である自分を発見しなければなりません。さらに進んで、神様がくださる罪の赦しの恵みを受けなければなりません。そこから来る内面の平安がなければなりません。
 その日の夜、神様はギデオンに仰せられました。「バアルの祭壇を取りこわし、アシェラの像を切り倒せ。」その場所に神様の祭壇を築き、全焼のいけにえをささげよ、と言われました。ギデオンは夜にそのことを行ないました。それを知った町の人々がギデオンを殺そうとしました。その時、ギデオンの父親は言いました。「あなたがたは、バアルのために争っているのか。」「もしバアルが神であるなら、自分の祭壇が取りこわされたのだから、自分で争えばよいのだ。」町の人々は何も言うことができませんでした。ギデオンはバアルと戦って勝ちました。人々は、バアルと戦ったという意味で、ギデオンを「エルバアル」と呼びました。神様に用いられる人になるには、神様の御言葉に聞き従わなければなりません。それを通して、神様の力を体験しなければなりません。

祈り:主よ!私が神様の御言葉に聞き従うことで、神様の力を体験し、勇士として立つことができるように、助けてください。

一言:エルバアル、ギデオン



2013年 07月 17日 (水)

士師記6:33-7:8
ギデオンの三百人の勇士

 ミデヤン人、アマレク人、火が死の人々の連合軍がヨルダン川を渡り、イズレエルの谷に陣を敷きました。その時、主の霊がギデオンをおおいました。ギデオンが召集の角笛を吹き鳴らすと、アビエゼル人が集まって来て、彼に従いました。マナセ、アシェル、ゼブルン、ナフタリの部族も、彼を指導者として受け入れました。しかしギデオンは、まだ確信がありませんでした。それで、彼は二度も、神様にしるしを求めました。神様は、しるしを見せてくださることで、彼と共におられることを現わされました。神様は、選ばれたしもべに御霊を注いでくださいます。また、その祈りに答えてくださいます。彼と共におられるという、しるしを見せてくださいます。
 ギデオンと、彼に従った民は、ハロデの泉のそばに陣を敷きました。ミデヤン人は北側のモレの山沿いの谷に陣を敷きました。ギデオンの軍隊は三万二千人でしたが、ミデヤン人の軍隊は十三万五千人でした。ところが、神様はギデオンに「あなたといっしょにいる民は多すぎる。」と言われました。神様は、「イスラエルが多くの手で戦って勝利すれば、自慢してしまう。」と言われました。それで、軍隊の数を減らそうとされました。まず、「恐れ、おののく者はみな帰りなさい。」と言われました。それでも多かったので、「水のところに下って行き、彼らをためそう」と言われました。そして、犬がなめるように、舌で水をなめる三百人だけを残されました。神様は、彼らを用いて、イスラエルを救おうとされます。神様の御業には、数が重要ではありません。使命のためには、肉の欲望を節制できる精鋭部隊が必要です。

祈り:主よ!私が使命のためには、肉の欲望を節制する三百人の勇士のような精鋭になるように、助けてください。

一言:水をなめる精鋭


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