聖書別日ごとの糧   >>   士師記[2013]

2013年 07月 19日 (金)

士師記8:1-21
最後まで戦ったギデオン

 エフライム人はギデオンに抗議しました。「ミデヤン人と戦いに行った時、私たちに呼びかけなかった。」彼らは、戦争でギデオンが大きな功労し勝利すると、ねたみました。しかしギデオンは穏やかに彼らに接しました。エフライムの取り残したぶどうが、アビエゼルのぶどうの収穫に勝ると、彼らを賞賛しました。彼らが立てた戦功が、自分が立てた戦功とは比べられない、と彼らを高めました。すると、彼らの怒りは和らぎました。指導者は、勝利の時に、さらに柔和で、謙遜でなければなりません。すると、同労者を得ることができます。それが本当の勝利です。
 ギデオンは、ミデヤン人との戦いで、大勝しました。しかし、彼はそこで戦争を終わらせませんでした。行き残って逃走したミデヤン人の王たちを追撃するために、ヨルダン川を渡りました。ギデオンと三百人の勇士たちは、ひどく疲れていましたが、追撃をやめませんでした。ところが、スコテの人々とペヌエルの人々は、「パンを少し分けてください」という、ギデオンの頼みを断りました。彼らは、神様が働かれるのを見ながらも、ギデオンの軍隊を助けませんでした。それでも、ギデオンは戦争をやめませんでした。二人の王を続けて追撃して生け捕りにし、ミデヤンの軍隊を完全に破りました。ギデオンは疲れて、危険な状態でしたが、最後まで敵を追撃し、殲滅させました。彼が疲れていても、使命を完遂できたのは、神様に対する愛と忠誠心からでした。ギデオンと三百人の勇士のように、疲れていても、使命を最後まで担う人々がキリストの兵士です。

祈り:主よ!私が勝利の時に、柔和で謙遜であり、また、最後まで使命を担うキリストの兵士になるように、助けてください。

一言:最後まで、戦え



2013年 07月 20日 (土)

士師記8:22-35
エポデを作ったギデオン

 ギデオンがミデヤン人に対して、完全な勝利を収めると、イスラエル人はギデオンに言いました。「あなたも、あなたのご子息も、あなたの孫も、私たちを治めてください。あなたが私たちをミデヤン人の手から救ったのですから。」しかしギデオンは言いました。「私はあなたがたを治めません。また、私の息子もあなたがたを治めません。主があなたがたを治められます。」勝利の日に、ギデオンは謙遜であり、また、信仰の人でした。人が勝利すると、保証心理と支配欲が生じてしまいがちです。これに気をつけなければなりません。
 ところが、ギデオンは一つの願いがありました。「民たちがミデヤンの手から奪い取った耳輪をください。」と言うのです。民たちは喜んで差し出しました。それを集めて見ると、金で一千七百シェケル、約200kgありました。ギデオンはその金でエポデ、すなわち、大祭司が着る服を作り、彼の町のオフラにそれを置きました。すると、イスラエルはみな、そこで淫行を行ないました。それは、ギデオンとその一族にとって、落とし穴になりました。ギデオンは、民たちが偶像崇拝の罪に陥らせるために、エポデを作ったのではありません。戦争で勝利をくださった神様を記念するために、エポデを作ったようです。しかし、それがむしろ民たちを偶像崇拝の民に陥らせるわなになりました。勝利の時に、どんな理由があっても、自分のために記念するものを作って、仕えてはなりません。勝利の時に、ただ勝利をくださった神様に栄光をささげ、神様だけを記念しなければなりません。

祈り:主よ!私が、どんな理由があっても、私を記念する物を造らずに、ただ神様だけを記念するように、助けてください。

一言:神様だけを記念する


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