聖書別日ごとの糧   >>   士師記[2013]

2013年 09月 02日 (月)

士師記11:12-28
アモン人を叱ったエフタ

 イスラエルの士師になったエフタはアモン人の王に使者たちを送って、「なぜ私のところに攻めて来るのか。」と言いました。アモン人の王は、「イスラエルがエジプトから上って来た時、自分たちの地である、アルノン川からヤボク川、それにヨルダン川の地までも奪った。」と主張しました。「それで、自分たちの昔の地を取り返しに来た。」と答えました。エフタは、「イスラエルがアモン人の地を取っていない」ことを、論理的に説明しました。彼はアモン人の王を説得して、戦争を避けようと努力しました。指導者は、できる限り、血を流さないようにしなければなりません。
 イスラエルが奪った地は、もともとアモン人の地ではなく、エモリ人たちの地でした(16-22)。その地は、神様がエモリ人を追い出し、イスラエルに下さった地です。また、神様がお与えになった地なので、アモン人に差し出すことはできません。何より、イスラエルがその地に住んでから三百年が過ぎました。その間、彼らは誰もその地を取り戻そうとはしませんでした。ところが、今になって、「その地を返せ」とは話にもなりません。エフタはアモリ人の王に言いました。「私はあなたに罪を犯してはいないのに、あなたは私に戦いをいどんで、私に害を加えようとしている。審判者である主が、きょう、イスラエル人とアモン人との間をさばいてくださるように。」エフタは聖書とイスラエルの歴史をよく知っていて、これに基づいて、アモン人の王を叱りました。指導者は、聖書と歴史(御業)をよく知り、はっきりとした歴史観がなければなりません。

祈り:主よ!私が聖書と歴史をよく学び、神様の敵を叱る知恵と勇気を持つように、助けてください。

一言:敵を叱りつける指導者



2013年 09月 03日 (火)

士師記11:29-40
誓った誓願どおりに行なったエフタ

 アモン人はエフタの言葉を聞きませんでした。それで、戦争が起こりました。その時、主の霊がエフタの上に下りました。彼はアモン人を迎え打ちに行きながら、誓願を立てました。「アモン人との戦いで勝利するなら、私が家に帰った時、一番最初に私を迎え出る、その者を主のものとします。」すると、神様はアモン人を彼の手に渡され、アモン人は彼の前に屈伏しました。彼は、神様がお与えになった地を、命がけで守り、イスラエルをアモン人の手から救いました。しかし彼の誓願には、問題がありました。誓願は、よく考えてから立てなければなりません。
 彼がミツパに戻り、自分の家に着いた時でした。彼の一人娘がタンバリンを鳴らし、踊りながら、一番最初に彼を迎えました。エフタは着物を引き裂いて悲しみました。彼の心は複雑な思いでした。しかし、彼は神様の御前で立てた誓願を果たそうと、決断しました。すると、その娘も、父親の立場を理解しました。娘は、「二カ月だけ、猶予をください。」と頼みました。娘は友だちといっしょに行き、山々の上で自分の処女であることを泣き悲しみました。二か月の終わりに、娘が帰って来ると、エフタは誓った誓願通りに娘に行ないました。エフタは国を救うために、誓願を立てました。しかし戦争で勝利した後、その誓願を守らなくても、誰一人彼に文句を言う人はいませんでした。しかし、彼は神様の御前で行ないました。神様の御前で誓った誓願を、必ず守る人が、神様を恐れ敬う人です。神様の御前で立てた誓願は、必ず守らなければなりません。

祈り:主よ!私が神様の御前で誓った誓願を、必ず守ることで、神様を恐れ敬う人になるように、助けてください。

一言:誓願どおりに行なった


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