聖書別日ごとの糧   >>   士師記[2024]

2024年 03月 16日 (土)

士師記11:29-40(30)
エフタの一人娘

 主の霊がエフタの上に下ったとき、彼はアンモン人のところへ進んで行きました。彼は戦いを前に神様に切に祈り、誓願を立てました。アンモン人を自分の手に与えてくださるなら、無事に帰って来た時に、最初に家の戸口から迎えに出て来る者を主のもの、つまり全焼のささげ物として献げるとしたのです。果たしてその通り、主はアンモン人をエフタの手に渡されました。エフタは二十の町を打ち、敵を非常に激しく討ったので、アンモン人はイスラエル人に屈服しました。エフタが自分の家に帰ると、最初に出迎えたのは自分の娘でした。エフタは踊りながら迎えに出て来た一人娘を見るや、自分の衣を引き裂いて苦しみました。誓願を取り消したい気持ちだったでしょう。しかし、彼は主に向かって口を開いたのだから、もう取り消すことはできないと告白します。すると、娘も主に対して口を開き、主が勝利をくださったのだから誓願通りにしてくださいと言いました。エフタと彼の娘は、神様を恐れ敬う信仰を優先したのです。

エフタの誓願には問題があります。信仰によってとはいえ性急な誓願を立ててしまいました。しかし、アンモン人との戦い自体、いのちをかけるほど熾烈でした。それほどの戦いを強いられ、敵を前にして全面的に主に委ね切った祈りの勇士でもありました。一人娘という尊い犠牲を払いましたが、主は彼の誓願に答えて、勝利を与えてくださいました。これは神様がキリストという一人息子の犠牲を払っても、信じる者に罪からの救いと勝利を約束される福音の型でもあります。イエス様も十字架を前にし、ゲツセマネで血を流すほどに悶え、祈られました。自分自身の全てを曝け出して、主に祈る、その先に勝利を与えてくださる主にあなたは全面的に屈しているでしょうか。まだどこか自分に余力を残したようなぬるい祈りを捧げていないでしょうか。



祈り:私の問題をどこまでも委ねきれず、中途半端な助けを求めるような祈りの姿勢であったことを悔い改めます。あなたに降伏した、切なる祈りの心を備えるようにお助けください。

一言:全面的に主に委ねて祈りましょう


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