聖書別日ごとの糧   >>   士師記[2024]

2024年 03月 17日 (日)

士師記12:1-15(3)
なぜ私と戦おうとするのか

 エフライム人はアンモン人との戦いで自分たちに呼びかけがなかったことを怒り、エフタの家をエフタもろとも火で焼き払うと言いました。しかし、それは事実ではありません。エフタは彼らに助けを求めましたが、彼らが断ったのです。しかし、エフタが勝利するや彼らの態度は一転しました。エフタの勝利の功績を妬み、イスラエルの主導権を彼に奪われやしまいかと恐れ、言いがかりをつけてきたのです。それだけではなく、ギルアデ人はエフライムからの逃亡者だと侮辱の言葉まで浴びせたのです。ギルアデはガド族、マナセ半部族にモーセが与えた割り当て地です。彼らが言うようなエフライムからの逃亡者ではありません。エフライムはエフタを同胞と考えず、敵視しました。戦うべき敵と戦わず、同じ民族の中で部族争いを仕掛けたのです。

 エフライム人の高慢と侮辱にギルアデ人は怒り、一致団結してエフライムを打ち破りました。また、ヨルダン川の渡し場で、エフライム人が発音しにくい言葉を言わせることで徹底して探し出し、四万二千人を殺し、さばきました。その後、エフタはイスラエルを6年間さばき、死んでギルアデの町に葬られました。しかし、その後のさばき主たちはわずかな年数で交代していき、異邦人とも婚姻関係を作ってしまうことになります。

 誰を愛し、誰が敵であるか。私たちはエフライム人のように勘違いをする時はないでしょうか。教会の仲間は兄弟姉妹です。彼らの成功を心で悔しがる、妬む相手ではないはずです。なのに自分の成功欲に溺れると、私たちもエフライム人と同じ過ちを犯す罪人であることを、自分の心に問いかけているでしょうか。



祈り:主よ、自分の思いのあまり、愛する家族を憎み、愛する兄弟姉妹を妬む利己的な心がある私もあなたの前で罪人にすぎません。どうか、主の仲間を愛し、主の敵を憎む人に変われるようにお助けください。

一言:あなたの敵はあなたの中にいませんか


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