聖書別日ごとの糧   >>   士師記[2024]

2024年 03月 19日 (火)

士師記14:1-20(4)
主によること

 サムソンはナジル人でしたが、ティムナにいる一人のペリシテ人の女性を見初めて、妻にしようとしました。彼の父と母はペリシテ人との婚約には反対しました。なぜならモーセの律法に反することだからです。しかし、サムソンは彼女を気に入ったと言い、迎えてもらうよう食い下がりました。サムソンは神様が選ばれた士師らしくないように見えます。相手の容貌だけで結婚を決めてしまう世俗的な人のように見えます。しかし、これは主によるものでした(4)。サムソンの世俗的で頑なな言動を用いて、ペリシテ人を討つ機会を主は求めておられたのです。ただこのことを父と母は悟ってはいなかったのです。ティムナに降る途上で若い獅子が吠えたけりながら彼に向かってくると、主はサムソンに、主ご自身の霊を激しく下らせました。獅子を素手で殺すほどでした。また、祝宴の後にも主の霊が激しく降り、アシュケロンの住民三十人を打ち殺すほどであったと記録されています。

 主のなさることは人知を超えています。サムソンの結婚、獅子の死骸に触れたこと、ナジル人なのに宴会をしたこと、彼の言動には合点がいかない、むしろ落伍者に映るのかもしれません。しかし、神様はそんなサムソンさえも用いて、イスラエルを苦しめるペリシテ人を打たれたのです。神様は何があってもご自身が選ばれた民を救われるのです。あなたのこれまでの失敗や過ちも、主は繊細に全てを働かせ、神様のご計画に全て繋がるようにして下さることに心を配りましょう。



祈り:主よ、足りなさや失敗、過ちを見ては、人や自分自身を裁きがちになります。そうではなく、全てのことを主が働かせて下さると謙遜に受け止めることができるようお助けください。

一言:主の働きがある


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