聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2004]

2004年 10月 09日 (土)

列王記第一3:1-15
聞き分ける心をください

Ⅰ.願え(1-5)
 ソロモンは神様を愛し、彼の父親ダビデのおきてに歩んでいました。彼はある日王位就任を記念して、神様にいけにえをささげるために、ギブオンに行きました。彼が一千頭の全焼のいけにえをささげた日の晩、神様が彼の夢の中に現われて言われました。「あなたに何を与えようか。願え。」(5)この御言葉はソロモンが望む全ての良いものを与えるという意味です。神様はご自分を愛し、そのおきてに歩んでいる者に何でもお与えになることを願われるのです。
Ⅱ.聞き分ける心をください(6-15)
 その時、ソロモンは長寿や富や栄光、権威を求めずに知恵を求めました。彼は神様の多くの民を正しくさばくことを願い、善悪を判断することを願いました。彼は自分のためではなく、民のために必要なものを求めました。またその時代の善と悪の基準がありましたが、彼は神様の基準に合わせて善と悪を判断することを願いました。神様はこのようなソロモンを祝福してくださり、彼が求めなかった富と栄光も一緒に彼にお与えになりました。
 今日の御言葉で私たちは神様が喜ばれるものが何であるのかを学びます。神様は私たち自身の有益より、他の人を助け、仕える人になることを願われます。また人をその時代の風潮や自分勝手の基準で助けることより、神様の基準に基づいて助けることを願われるのです。

祈り:主よ!私の浅はかな望みを考えると胸が痛みます。私が神様の知恵で人を助けようとする望みを抱くように助けてください。

一言:聞き分ける心をください



2004年 10月 10日 (日)

列王記第一3:16-28
ソロモンのさばき

Ⅰ.遊女たちの論争(16-21)
 二人の遊女がソロモン王の前に出てさばきを求めました。二人の女が三日の間隔でそれぞれ自分の子どもを産みましたが、ある女があやまって自分の子どもを殺してしまってからは一緒に住んでいたほかの女の子どもを自分の子だと主張し、子どもを奪おうとし、子どもの実母も自分の子どもを手放すことができませんでした。
 今日では、血液検査や遺伝子検査で子どもの実母を見分けることができますが、当時ではそれが不可能なことだったので、ソロモン王は難しいさばきを任されるようになりました。
Ⅱ.ソロモンのさばき(22-34)
 ところがソロモンは意外にも簡単にその問題を解決しました。王は剣を持ってくるように命じた後、生きている子どもを二つに分けてそれぞれ女が半分づつ持って行くように命じました。そのようにすれば子どもは死んでしまいます。死んだ子の母親はどっちにせよ自分の子どもではないのでどうでもいいのです。しかし子どもの実の親は自分の子どもが死ぬことで胸が熱くなることで、いっそうのことその子を別の女に与えても殺さないで欲しいと頼みました(26)。そうすることで子どもの母親が誰なのかはっきりと現われました。イスラエルの民はこの名さばきを聞いて、ソロモンの中に神様の知恵があることを知り、恐れました。神様の知恵が彼の中にあるので、ソロモンは母親の心を知り、名さばきを下すことができたのです。

祈り:主よ!私に知恵が必要です。私に神様の知恵をくださり、人の心と物事の本質を教えてください。

一言:神様の知恵


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