聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2004]

2004年 10月 19日 (火)

列王記第一10:1-13
神様の知恵を求めるシェバの女王

 シェバ(一般的に今のエチオピア)の女王は神様の御名に関連してソロモンの名声を伝え聞きました(1)。彼女はソロモンが噂通りに知恵のある人なのか試して見ようと多くの宝を携えて、遠い道を旅行し、直接ソロモンに訪ねて来ました。そして彼女の心にあったすべてのことを彼に質問しました。彼女は異邦の女王でしたが、神様の知恵を慕い求める謙遜な人でした。
 彼女はソロモンの答えを聞いて、その知恵が神様の知恵であることを悟り、そのような知恵を持った王の支配を受ける民たちがしあわけであると言いながら賛美しました(8)。そして彼をイスラエルの王として立て、公正と正義とを行なわせられる神様を賛美しました(9)。神様はソロモンに約束された通りに(3:12)、知恵をくださり、彼を栄華にし、その国を栄光あるものにされました。
 ソロモンの知恵はイエス・キリストの知恵の模型に過ぎません。イエス・キリストの中では世の中で受けることができない全ての知恵と知識の宝が隠されているのです(コロ2:3)。その中には救いに至る知恵があり、義によって教育し、神様の人によって完全にする知恵があるのです(Ⅱテモ3:15-17)。このイエス様に進み出て神様の知恵を求める者は救いと勝利の人生を生きるのに必要な全ての知恵を得ることができるのです。科学と学問が解決できないこの時代の問題を解決する知恵もあるのです。

祈り:主よ!私がシェバの女王のように知恵の王であるイエス様に出て行って、彼の支配を受け知恵を学ぶように助けてください。

一言:知恵の王の支配を受ける者はしあわせである



2004年 10月 20日 (水)

列王記第一10:14-29
ソロモンの富と知恵

Ⅰ.約束通りに富と知恵を与えられた神様
 神様はソロモンに約束された通りに(3:11-13)、彼に神様の知恵と富、栄光をくださいました。海外貿易で多くの黒字を得て、金が満ち溢れるようになりました。周囲の国々は貢物をささげました(24,25)。全世界の者はみなソロモンのこのような富と栄光をうらやましく思い、彼に会おうとし、彼から神様の知恵を聞こうとしました(24)。神様はソロモンに約束された通りにこの世で最高の知恵と富をくださいました。
Ⅱ.祝福の時におごり高ぶるソロモン
 神様が彼に富と知恵をくださったのは、神様の中にどれだけ大きな祝福があるのかを見せてくださることで(エペ1:3)、全世界の神様に立ち帰らせるためでした。ところがソロモンはこの神様の御旨を捨て、自分のために装飾用の金の盾と象牙でできた王座と金の器を作り、愛玩用の動物を輸入し、全都市を金で飾るなど、欲と快楽を求めました。彼は神様の御言葉を拒んでまでもエジプトから多くの馬を買いました(申17:16)。
 彼は祝福で心が豊かになりながら、神様に対する畏敬心と先祖の時代の苦難、勤倹節約の価値観を失いました。それで彼の心は腐敗するようになり、自ら神様の御怒りを買うようになりました。彼には欲によって敗北の目が育っていました。

祈り:主よ!この国の民が神様がくださった祝福で欲と快楽に落ちた罪を赦してくださり、神様の栄光をささげる民になるようにしてください。

一言:おごり高ぶりを注意しよう


<<(1)    前のページ(8)    9    次のページ(10)    (20)>>

聖書別日ごとの糧