聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2004]

2004年 10月 21日 (木)

列王記第一11:1-13
性的な堕落と偶像崇拝に落ちたソロモン

 以前にソロモンはエジプトとの同盟のために、異邦人との結婚を禁じた神様の御言葉を破り、パロの娘を妻として迎えました(3:1)。その後、彼の性的な純潔、霊的な純潔は濁流に飲まれる土手のようにみるみる崩れていきました。彼は性的な快楽に落ち、千人の後宮を娶り、性的な愛人を作る悪を行ないました(3)。神様の御言葉を捨て快楽の奴隷になった彼はなまめかしく行動する外国の女たちがさらに魅力的に思え、その結果多くの外国の女たちを愛し、妻として娶るようになりました。結局は彼女たちの影響を受け、彼女たちの神々に仕える偶像崇拝の罪を犯すようになりました(4,5)。神様は彼に二回も現われ、彼の父ダビデのように神様の前で完全に行い、他の神に従ってはならないと言われました。しかし一度御言葉を捨てたことで、性的な快楽に落ちた彼は神様の御言葉に聞き従う力がありませんでした。
 神様はこのような彼の罪に対してひどく怒り、彼に現われました。そして彼が神様の契約とおきてとを守らなかったことで、その国を奪い、彼の家来に与えると言われました(9-11)。神様は不従順と偶像崇拝の罪に対して恐ろしくさばかれる恐ろしい方なのです。
 性的な堕落、異邦人との結婚は偶像崇拝の近道であり、神様の怒りをその頭に積み上げる行為です。しかし神様はその父ダビデと結んだ契約のためにすぐにはさばかず、その子の代までさばきを保留する恵みを施してくださいました(12)。

祈り:主よ!不信の異性をもっと魅力的に見る私の堕落した心を治めてくださり、肉の純潔、霊的な純潔を守らせてください。

一言:性的な堕落、偶像崇拝は神様の怒りを招く。



2004年 10月 22日 (金)

列王記第一11:14-40
ソロモンに臨んだ神様の懲らしめ

 神様は、神様のおきてを捨て偶像崇拝の罪に落ちたソロモンを立ち帰らせるために、彼にむちを打たれました。神様はエドム人のハダデを立てソロモンの敵とされ(14)、エリヤダの子レゾンを立てソロモンに敵対させました(23)。彼らはダビデ王の時、征服された恨みのために、イスラエルの敵になったようですが、実は神様がソロモンを懲らしめるために彼らをソロモンの敵とされたのです。
 ソロモンは敵によって苦しめられる時に神様の懲らしめる愛を悟り立ち帰らなければなりませんでした。しかし彼は神様の前で悔い改めませんでした。その時神様はソロモンからイスラエルの十部族を奪い、ソロモンの工事監督だったヤロブアムに与えようとしました(22-33)。またヤロブアムがダビデのように神様の命令によく従えば、その国を堅くしてくださると言われました(37,38)。結局彼らが神様の御言葉通りに生きなかったことで、国が分裂するようになりました。神様の御言葉通りに生きようとしないところには分裂があるのです。
 ソロモンは民がヤロブアムに従うのを見て、指導者としてその罪を悟り、神様の御前に出て行き、悔い改めなければなりませんでした。しかし彼はヤロブアムだけを殺そうとしました。このような彼によってその息子の代に、民族が分裂する悲劇が起こりました。御言葉から離れる所に分裂が訪ねて来るのです。

祈り:主よ!苦労をくださることで神様の御言葉に従うように訓練される愛に感謝して完全に立ち帰ります。

一言:不従順が分裂の原因


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