聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2004]

2004年 10月 26日 (火)

列王記第一14:1-20
ヤロブアムに臨んだ神様の罰

 ヤロブアムの子アビヤが病気になりました。王子の死はその王家の衰退をもたらす大きな不幸となりました。緊急事態に陥ったヤロブアム王はその妻を変装させ、彼を王として立てた預言者アヒヤを訪ねて行くようにしました。彼は神様を蔑しむ生活をしながらも、緊急の時には自分の身分を隠して、神様の助けを得ようとしました。しかし神様はこのような悪人に利用されないのです。
 神様は年を取って目が遠くなったアヒヤにヤロブアムの妻が自分の身分を隠して訪ねて来る事を知らせてくださいました(5)。アヒヤは自分の弟子であるヤロブアムが王になりましたが、ヤロブアムを利用して世の栄光を求めませんでした。彼は目を覚まして神様の御声を聞く人でした。
 彼は神様の御言葉をそのまま全て伝えました。彼はヤロブアムが神様の恵みを裏切り偶像を崇拝したために、その家に災いを降らせ男の子どもをすべて殺すと言いました(7-10)。また神様は民を葦のように弱くし、彼らを引き抜き、異邦の地で散らすと伝えました(15)。
 その預言どおりにヤロブアムの息子は死に、ヤロブアムもユダの王アビヤに敗れ、ベテルを奪われた後死にました(19,20,Ⅱ歴13:13-20)。人が神様を裏切れば、家全体が滅び、全地が滅びるのです。滅びないためには神様を離れてはいけないのです。

祈り:主よ!神様を裏切る時、その結果がどうなるのかを知りました。私がダビデのように神様に完全に従い、祝福の道のなるように助けてください。

一言:ダビデのように



2004年 10月 27日 (水)

列王記第一14:21-31
レハブアムの死と神様の懲らしめ

 レハブアムは王になりながらイスラエルの十の部族を失い、神様がダビデのために残して置かれたユダ部族だけの王になりました。彼はこのできごとを通して、神様の警告を受け初期の三年間は正しい道を歩みました(Ⅱ歴11:23)。
 しかしすぐに傲慢になりソロモンが行なっていた通り偶像崇拝の道を歩みました。民たちも国が分断する苦痛を味わいながらも神様の目の前に悪を行ないました。
 彼らは神様のおきてを守り神様に仕えることより、高き所や石の柱アシェラ像を立てずう像崇拝を行ないました(22,23)。
 彼らが偶像に仕えるようになったのは宗教を口実に肉体の快楽を楽しもうとしたからです彼らはアシェラの神殿に男娼を置いて、同性愛まで行ない、異邦人のすべての忌み嫌うべきならわしをまねて行ないました(24)。
 神様はそれをエジプトの王シシャクを通して懲らしめました。シシャクはエルサレムを侵攻し、主の宮と王宮の財宝をみな奪い取って行きました。ソロモンが作った金の盾もみな奪って行き、レハブアムの王宮の近衛兵は盾が不足した悲惨な事態に陥るようになりました。ソロモンの時代の栄光は一瞬のうちに消え去り、貧しく無気力で悲惨な身の上に転落するようになったのです。
 また北側のイスラエルと絶えることのない戦争に苦しめられました。それで民たちの心と全土は廃虚になって行きました。
 イスラエルの場合のように、人が神様から離れ偶像崇拝し、肉体の快楽に陥れば、必ず破滅するようになるのです。

祈り:主よ!お金と快楽と自己愛の偶像崇拝が深刻なこの国が立ち帰って神様のおきてに完全に従うように助けてください。

一言:偶像崇拝は滅亡の道


<<(1)    前のページ(12)    13    次のページ(14)    (20)>>

聖書別日ごとの糧