聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2004]

2004年 10月 31日 (日)

列王記第一18:1-15
「エリヤがここにいます。」と言いなさい。

Ⅰ.百人の預言者を生かしたオバデヤ(1-6)
 神様の警告どおりにききんが臨みました。ききんによって植物がみななくなり、家畜が草を食べることができなくなると、アハブ王と宮内大臣オバデヤは草木を探しに出ました。食料と軍事力がそこにかかっていたからでした。オバデヤは幼い時から神様を恐れる人でした。イゼベルが預言者たちを虐殺した時、彼は百人の神様のしもべたちをほら穴にかくまって、食料を与えました。彼は自分の命を愛する平凡な人でした(9,14)。彼は官職についているためアハブ王の目から離れることができませんでした。しかし彼は神様をもっと恐れているため、いのちの危険を犯して主のしもべたちを生かすことができました。彼は模範的な平信徒でした。
Ⅱ.エリヤがここにいると言いなさい(7-15)
 アハブと別れて草原を探していたオバデヤがエリヤに会いました。エリヤは彼に言いました。「行って、あなたの主人に『エリヤがここにいます。』と言いなさい。」(8)しかしオバデヤはアハブに報告に行っているすきにエリヤがいなくなれば、自分の命が危険なので恐れていました。このようなオバデヤにエリヤは必ずアハブ王に会うと誓いました(15)。エリヤはアハブ王が自分を探して殺そうと血眼になっていることは知っていましたが、彼を少しも恐れませんでした。彼は生きておられる神様を信じ、アハブと真っ向から対決しようとしました。

祈り:主よ!神様を恐れ敬い、神様が生きておられることを信じるところから本当の勇気が来ることを悟らせてくださり感謝します。私にもエリヤのような信仰の勇気をください。

一言:本当の勇気は信仰から来る



2004年 11月 01日 (月)

列王記第一18:16-24
悪に挑戦したエリヤ

Ⅰ.アハブ王に挑戦したエリヤ(16-19)
 ついにアハブ王とエリヤが出会いました。アハブ王は怒りに満ち溢れた声で叫びました。
「これはおまえか。イスラエルを煩わすもの。」しかしエリヤはアハブ王よりもさらに大きな声を張り上げました。「私はイスラエルを煩わしません。あなたとあなたの父の家こそそうです。現にあなたがたは主の命令を捨て、あなたはバアルのあとについています。」(18)。
 人が煩うのは神様を捨て、罪の中にいるからです。神様のしもべを見て怒り煩うのもその心が罪で満ち溢れているからです。神様のしもべはこのような人々に挑戦して悔い改めるように助けなければなりません。
Ⅱ.民たちに挑戦したエリヤ(20-24)
 アハブの罪を指摘したエリヤはバアルとアシェラの預言者850人を集めさせました。彼らが集まると、エリヤは民たちに言いました。「あなたがたは、いつまでどっちつかずによろめいているのか。もし、主が神であれば、それに従い、もし、バアルが神であれば、それに従え。」(21)
 民たちは心の中では神様に従いたいと思っていました。しかしどうすることもできずに時代の流れに従っていました。人がこのように神様と偶像の二つの間をさ迷うならば、煩いだけが残るのです。エリヤはこのようにはっきりとした悔い改めと決断を要求したのです。

祈り:主よ!私にもエリヤの心と信仰をください。それで罪の中でさ迷い煩っている羊たちを本当に助ける牧者にしてください。

一言:挑戦する信仰



2004年 11月 02日 (火)

列王記第一18:25-46
偉大な勝利者エリヤ

Ⅰ.蔑しまれるバアル神(25-29)
 バアルの預言者たちはいけにえとしてほふった雄牛に火がつくように朝からお昼過ぎになるまでバアル神の名を叫び続けました。それでも答えがないと、祭壇の周りを踊り回りました。それでもバアルは答えませんでした。するとバアルの預言者たちは剣や槍で血を流すまで自分たちの身を傷つけ、叫びました。ささげ物をささげる時が来ても、バアルにはどんな声も、答えもありませんでした。それでバアル神の虚構が白昼のもとにさらされるようになりました。バアルの預言者たちを嘲笑するエリヤの言葉をご覧下さい(27)。偶像崇拝をする者は必ずはずかしめを受けるのです(イザ44:9-11)。
Ⅱ.栄光を受けられる主なる神様(30-46)
 エリヤは主の御名に頼り壊れていた主の祭壇を建て直し、みぞを掘って水を満たし、いけにえにも水を注ぎました。そしてアブラハムとイサクとイスラエルの神様に切に祈りました。彼は自分の民に主は神様であることと主はご自分の民の心を翻してくださることを教えてくださいと祈りました(36,37)。主の火がすぐに天から降って来て、全焼のいけにえを焼き尽くし、みぞの水もなめ尽くしました(38)。民たちは自分たちの不信仰を悔い改め、主こそがまことの神様であることを告白しました。エリヤはこの時を逃さずに、バアルの預言者たちをみな殺しました(40)。そして祈って雨を降らせました(45)。祈りを聞いてくださる主がまことの神様なのです。

祈り:主よ!祈りに答えてくださる主だけがまことの神様です。私が世の虚しいものに頼らずに主だけを信じて生きて行きます。

一言:主こそ神


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