聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2004]

2004年 11月 03日 (水)

列王記第一19:1-8
エリヤをさわってくださった神様

Ⅰ.死を願うエリヤ(1-4)
 アハブは皇后イゼベルにエリヤの行なったことと、バアルが預言者たちを殺したことをみな告げました。バアルの女預言者出身だったイゼベルは殺気立たせてエリヤを殺そうとしました(2)。エリヤはこの知らせを聞いてベエル・シェバに逃れました。そこで再び荒野へ一日の道のりをはいって行き、えにしだの木の陰に座って死を願いました(4)。このようにまでエリヤの力が抜けてしまった理由は何でしょうか。それは彼が大きな御業を行なった後に気が緩んでしまったからです。彼が霊的に放心した時に、一人の女の言葉にも気落ちする恐れの奴隷になってしまいました。もう大丈夫だという安堵の息をするその時、サタンはその急所を攻撃して来るのです。
Ⅱ.エリヤをさわってくださった神様(5-8)
 エリヤは力が抜け疲れてえにしだの木の下で死を願った後、横になって眠っていました。その時神様はひとりの御使いを送って、パンと水を与え、さわってから「起きて、食べなさい。」と言われました。エリヤは起きて飲み食いしましたが、また横になりました。その時神様は再び来られ、「起きて、食べなさい。」と言われました。エリヤは神様がくださる食物を食べ、四十日四十夜を歩いて、神様の山ホレブに着きました。
 神様は主の御業を行なって疲れて倒れた主のしもべたちを慈しみ深い母親のようにさわってくださるのです。

祈り:主よ!私が霊的な緊張がほぐれ、簡単にサタンの攻撃を受けてしまいます。私が疲れてしまう時ごとに訪ねて来て、さわり、新しい力をくださることを感謝します。

一言:繊細な神様の愛



2004年 11月 04日 (木)

列王記第一19:9-21
かすかな細い声で臨まれた神様

Ⅰ.ここで何をしているのか(9-14)
 エリヤがほら穴に入っている時、神様が質問されました。「エリヤよ。ここで何をしているのか。」これはエリヤがいるべき所にするべきことをせずにいることを指摘する御言葉でした。するとエリヤは不満をもらしました。彼の心の中には、自分が一生懸命に働いたのに、なぜ民たちは悔い改めずに、さらに悪くなってしまうのかという疑いと嘆きに満ちていました。神様はこのようなエリヤに、「外に出て、山の上で主の前に立て。」と仰せられました。しかし神様は風の中にも、地震の中にも、火の中にもおられませんでした。ただ火のあとに、かすかな声がありましたが、神様はそこにおられました。神様は、多くの仕事の中に埋もれてしまい疲れているエリヤに、かすかな細い声で訪ねて来られ、疲れた彼のたましいを生かしてくださいました。
Ⅱ.エリシャを後継者として立てなさい(15-21)
 まだ嘆きと疑いに満ちているエリヤに神様はハザエルとエフーとエリシャに油を注ぐように命じられました。そして将来残る七千人を通して働くと言われました。エリヤができることはエリシャ一人を後継者として立てることです。これは情熱に満ちたエリヤにはやりづらいことなのです。しかし一度に大きなことをするより、一人の弟子を養成することがもっと大切で、大きなことなのです。

祈り:主よ!私が多くの仕事に疲れ不信の中に陥っていたことを悔い改めます。私がかすかな細い主の御声を聞きます。

一言:かすかな細い主の御声


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