聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2004]

2004年 11月 08日 (月)

列王記第一22:1-12
良い預言だけを求めるアハブ

Ⅰ.良い預言だけを求めるアハブ(1-8)
 アハブ王は失ってしまったかつての地ラモテ・ギルアデを奪うために、アラム王と戦争をしようとしました。その時イスラエルを訪問したユダの王ヨシャパテがまず神様の御言葉がどうなのか聞いてみようと提案しました。
 それでアハブは預言者四百人を集めて聞いて見ると、戦争すれば必ず勝利すると同じ預言をしました(6)。しかしヨシャパテはその答えがアハブの心にかなうように話した言葉であることを感じて、他の預言者はいないのかと尋ねました。
 アハブは神様の本当の預言者であるミカヤに神様の御旨を聞いて見なければなりませんでした。しかしミカヤは自分に良い預言をせずに悪い預言だけをするので、アハブは彼の言葉を聞こうとしませんでした。このように良い預言だけを求めることは愚かなことです。良い預言は結局はアハブを死に招くのです(35)。
Ⅱ.良い預言でへつらう預言者たち(9-12)
 預言者たちはアハブが喜ぶ預言をしました。はなはだしくは鉄の角を作って持って来てアハブの勝利が目に見えるようにはっきりと確信させる者もいました(11)。彼らは自分たちが伝えたへつらいの預言を、まるで神様が自らくださった預言であるかのように偽りました。人を恐れ、心にもない偽りを話す者はサタンです。

祈り:主よ!良い預言だけを聞こうとした愚かさを赦してくださり、正しい道に導く叱責の御言葉を聞かせてください。

一言:良い預言より叱責の言葉を聞こう



2004年 11月 09日 (火)

列王記第一22:13-38
御言葉通りに話したミカヤ

Ⅰ.それを私が話そう(13-28)
 アハブの使いは預言者ミカヤを訪ねて行き、良いことを述べてくださいと頼んだ時、ミカヤは何と答えましたか。「主は生きておられる。主が私に告げられることを、そのまま述べよう。」(14)。ミカヤはアハブ王の前で自分が聞いた通りに戦争で負け、民が散らされることを予告しました(17)。また預言者たちがどのようにして口をそろえて偽りを話すようになったのかを教えました。すると自分の全ての力を尽くして偽りを語った預言者ゼデキヤがミカヤの頬をなぐりつけました。またアハブはミカヤを監獄にいれてしまいました。ミカヤは王の権威を恐れず、頬をなぐられても神様の御言葉を正しく伝えました。神様の御言葉をありのまま伝えるのには勇気が必要です。このような勇気は神様を仰ぎ見ることから出るのです。
Ⅱ.変装しても死んだアハブ(29-38)
 アハブは結局ご機嫌取りの言葉を聞いてヨシャパテと共にアラムを打ちにギルアデに攻め上りました。その時アハブはヨシャパテにだけ王服を着せ、自分は変装した後、兵士の中にまぎれました。しかしある兵士が偶然放った矢に当たって惨めに死にました。いくら変装をしてたくらんでも、神様の御言葉は成就します。神様の御言葉を嫌い、人の耳障りのいい言葉だけを聞く者はみなアハブのようになるのです。

祈り:主よ!私がどんな人にでも神様の御言葉をあるがままに伝えることができる大胆な心をください。

一言:神様の御言葉通りに伝える御言葉のしもべ


<<(1)    前のページ(19)    (20)>>

聖書別日ごとの糧