聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2012]

2012年 10月 28日 (日)

列王記Ⅰ1:1-27
私が王になろう

Ⅰ.野心を抱いたアドニヤ(1-10)
 ダビデ王は年を重ねて老人になっていました。その時、アドニヤが野心をいだき、「私が王になろう。」と言って、戦車、騎兵、歩兵を手に入れました(5)。彼の反逆に、将軍ヨアブと祭司エブヤタルが合流し、策略を練りました。アドニヤは肥えた家畜をほふり、王子たちと王の家来たちを招きましたが、預言者ナタンとベナヤ、ソロモンは招きませんでした。アドニヤは純粋で、父親から一度も叱られたことはありませんでしたが、野心がありました。野心を抱くものは、結局滅びるようになります。
Ⅱ.ダビデに分別力を持たせたナタン(11-27)
 アドニヤが反逆を犯したと言う知らせを聞いた預言者ナタンは、すぐにソロモンの母親バテ・シェバにこの知らせを伝えました。ナタンの話を聞いたバテ・シェバは、すぐにダビデ王の寝室を訪ねて行き、一部始終を話しました。彼女はダビデ王に、「以前、ソロモンに王位をつがせると誓ったこと」を思い起こさせました。それに続いて、ナタンが入って来て、アドニヤが反逆したことを、もう一度確認させました。
 ナタンとバテ・シェバは危機の時に、知恵を使って、ダビデ王に全ての知らせを伝えました。もし彼らがその時、知らせなかったのなら、国に大きな内乱が起こっていました。傲慢な考えから出発するサタンの働きは、いつも起きる可能性が大きいです。それで目を覚まして、神様の働きを見守っていなければなりません。

祈り:主よ!アドニヤ自らが王になろうとして、災いを招きました。私が生涯謙遜に生きるように、助けてください。

一言:自ら高くなろうとすれば、滅びる



2012年 10月 29日 (月)

列王記Ⅰ1:28-53
「ソロモン王。ばんざい。」と叫んだ

Ⅰ.油を注がれたソロモン王(28-40)
 事態を重く見たダビデ王は、すぐにバテ・シェバを呼んで、「ソロモンに跡を継がせる。」と言いました。彼は、祭司ツァドクと預言者ナタンとベナヤ将軍を呼んで、「ソロモンを私の雌騾馬に乗せてギホンへ行き、油を注いでイスラエルの王にするように。」と命じました。ダビデ王の命令通りに、ソロモンに油を注いでイスラエルの王としたので、全ての民が「ソロモン王。ばんざい。」と叫びました。
 ダビデは神様の御前で立てた誓いを最後まで守りました。彼は危機の中でも、機敏な行動を取ったので、混乱を防止することができました。また、ソロモンはダビデ王に認められ、王として立てられたことで、自然と正当性が認められました。このように神様のしもべは、神様に油を注がれなければなりません。
Ⅱ.恐れに捕らわれたアドニヤ(41-53)
 アドニヤが、招待した者たちと食事を終えた時、角笛の音と民たちの歓声を聞いて、ひどく驚きました。その時、エブヤタルの子ヨナタンは、「ダビデがソロモンに王位を継承した。」と知らせました。この知らせを聞くとすぐに、アドニヤの客たちはみな、身震いをして立ち上がり、おのおの帰途につきました。アドニヤはソロモンを恐れ、祭壇の角をしっかり握り、「私を殺さないでくれ」と哀願しました。彼は命からがら家に帰って行きました。アドニヤは傲慢になり、自分で王になろうとしましたが、みじめな姿になってしまいました。傲慢は滅びに至ります。

祈り:主よ!ソロモンは立てられて王になりましたが、アドニヤは自ら高ぶり、みじめになりました。私はソロモンの道を選びます。

一言:神様が高くされなければならない


<<(1)    次のページ(2)    (21)>>

聖書別日ごとの糧