聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2012]

2012年 11月 06日 (火)

列王記Ⅰ8:1-21
主の宮の落成式

Ⅰ.契約の箱を至聖所に安置(1-11)
 神殿が完成した後、ソロモンが主の契約の箱を至聖所の中に運び入れようとしました。全イスラエルがエタニム(第七)の新月の祭りに集まった時、祭司たちが箱をかつぎました。同時に、天幕にあったすべての聖なる用具とをかつぎ入れました。ソロモンとイスラエルの会衆は箱の前に、いけにえをささげ、祭司たちは契約の箱を至聖所のケルビムの翼の下に安置しました。祭司が聖所から出て来た時、雲が主の宮を覆いました。祭司はその雲によって、そこに立って仕えることができませんでした。が、主の栄光が主の宮に満ちたからです。
Ⅱ.ソロモンの感謝(12-21)
 ソロモンはイスラエルの全会衆に向かって、感謝の祈りをささげました。「イスラエルの神、主はほむべきかな。主は御口をもって私の父ダビデに語り、御手をもってこれを成し遂げて言われた。・・・主の契約が納められている箱のために、そこに一つの場所を設けた。その契約は、主が、私たちの先祖をエジプトの地から連れ出されたときに、彼らと結ばれたものである。」(15,21)
 ソロモンは、自分が神殿を建築したのは神様の恵みであることを、覚えました。彼は自分の功労を誇ることより、神様が自分をどれだけ祝福されたのかを、覚えました。大きな業績を残した後に、傲慢な心を抱かずに、神様の恵みを覚えることが、非常に大切なことです。

祈り:主よ!ソロモンが、栄光の日に、全ての栄光を主にささげたことを学びます。私も全ての栄光を主にささげます。

一言:全てのことが主の恵みのゆえに



2012年 11月 07日 (水)

列王記Ⅰ8:22-40

Ⅰ.主のような神はほかにありません(22-27)
 ソロモンはイスラエルの全集団の前で、主の祭壇の前に立って、両手を天に差し伸べて祈りました。「イスラエルの神、主。上は天、下は地にも、あなたのような神はほかにありません。あなたは、心を尽くして御前に歩むあなたのしもべたちに対し、契約と愛とを守られる方です。・・・それにしても、神ははたして地の上に住まわれるでしょうか。実に、天も、天の天も、あなたをお入れすることはできません。まして、私の建てたこの宮など、なおさらのことです。」(23,27)。ソロモンは、神様はどんな方であるのか、をよく知っていました。いくらすばらしく造られた神殿であっても、造り主神様が住まわれるのには、役不足であることが分かっていました。また、いくら偉大に見えることであっても、神様の前では何でもないことを、よく知っていました。
Ⅱ.主にささげる叫びと祈りを(28-40)
 ソロモンは主に、その祈りと願いを聞いてくださるように、と祈りました。もし、ある人がその隣人に罪を犯し、祭壇の前に来て誓う時、その行ないによって報いてください、と祈りました。もし、イスラエルの民が主に対して罪を犯し、敵に打ち負かされてから、この宮で願い求めるなら、彼らの罪を赦してください、と祈りました。もし彼らが罪を犯して、天が閉ざされて雨が降らずに、ここに向かって祈り、その罪から離れるなら、彼らの罪を赦し、行くべき道を教えてください、と祈りました。ソロモンの祈りは大変具体的なものです。彼は、イスラエルの民がどんな罪を犯しても、神様の御前に出て来て、赦しを求めるなら、すべて赦してくださることを信じました。また、彼は、神様が生と死、幸と不幸を主管される方であることを、信じました。

祈り:主よ!主は私たちの祈りを聞いてくださる方です。私が主に出て行って、全ての実質問題を解決することができるように、助けてください。

一言:主は私の祈りを聞いてくださる



2012年 11月 08日 (木)

列王記Ⅰ8:41-66
ソロモンの祝福の祈り

Ⅰ.この宮に向かって祈るなら(41-53)
 ソロモンの祈りは続きました。外国人たちもこの宮に向かって祈るなら、主が聞いて答えられ、万民が主の御名を知り、恐れかしこむようにしてください、と祈りました。また、イスラエルの民が敵国と戦いに出て行きながら、主に祈るなら、彼らの祈りを聞いてください、と祈りました。もし彼らが主に罪を犯したことで敵国に破れ、彼らの地に引いて行かれた後で、イスラエルが自分からその地で罪を悟り、主に求めるなら、彼らの祈りを聞いて、顧みてくださいと祈りました。 
 ソロモンは、神様が選民イスラエルの神様ですが、同時に異邦人たちの神様でもあることを、信じました。それで宮は、単にイスラエルの民だけのためではなく、全ての民のための宮です。
Ⅱ.ご自分の民に安住の地をお与えになった(54-66)
 祈りを終えたソロモンは、イスラエルの全集団のために、祝福の祈りをしました。「約束どおり、ご自分の民イスラエルに安住の地をお与えになった主はほむべきかな。・・・ 地上のすべての国々の民が、主こそ神であり、ほかに神はないことを知るようになるためです。」(56,60)。ソロモンは、神様がイスラエルの民と共におられ、世のすべての民たちに、主だけが神様であることが知れ渡るように、祈りました。
 祈りを終えたソロモンは、数多くの和解のいけにえをささげました。このようにして主の宮の落成式は終わりましたが、七日では足らず、十四日間おこなわれました。全ての行事を終えた後、民たちは喜びに満ち溢れました。

祈り:主よ!主は全世界の神様であることを信じます。私がいつも主によって喜ぶことができるように、助けてください。

一言:主に向かって祈ります


<<(1)    前のページ(6)    7    次のページ(8)    (21)>>

聖書別日ごとの糧