聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2012]

2012年 11月 13日 (火)

列王記Ⅰ12:1-15
仕える道を捨てたレハブアム王

 ソロモンが死に、その息子レハブアムが王になりました。するとイスラエルの全会衆は、
エジプトに逃げていたヤロブアムを呼んで、彼と一緒にレハブアムの所に行って、民たちが負っている過酷な労働と重いくびきを軽くしてください、と頼みました。そうすれば、レハブアムを王として仕える、と約束しました。
 その時、レハブアムはどうしたのでしょうか。彼はまず、ソロモンが生きている間王に仕えていた長老たちに助言を求めました。長老たちは、レハブアムが民のしもべとなって、謙遜に仕えるなら、その民はいつまでも王のしもべになると、言いました(7)。彼らは、王が民たちの苦しみを理解して、仕える指導者になるように忠言しました。
 しかしレハブアムはこの助言を喜ばずに、彼と共に育った若者たちに助言を求めました。すると若者たちは、民たちの要求を聞き入れずに、ソロモンの時よりもさらに重い荷を負わせ、さらに恐ろしいむちで彼らを懲らしめることを、勧めました。レハブアムは民たちの苦しみを考えずに、彼らが自分の王権に逆らったと考え、自分の権威を立てようと、若者たちの案を聞き入れました。
 このことによって、十部族を失う悲劇を招くようになりました。彼がこのようになったのは、神様がソロモンに話された預言を成就させるために、彼の心を愚かなものにされたからです。

祈り:主よ!私が人々の苦しみを深く理解し、仕えるしもべになるように、助けてください。

一言:仕える指導者



2012年 11月 14日 (水)

列王記Ⅰ12:16-33
金の子牛の偶像を作ったヤロブアム

Ⅰ.神の民の分裂(16-24)
 レハブアムがイスラエルの訴えを拒むと、イスラエルの十部族は怒り、ヤロブアムを王として立て、新しい国を起こしました。その時、レハブアムは悔い改めて、神様の憐れみを求めなければなりませんでしたが、むしろ軍隊を動員して、イスラエルを鎮圧しようとしました(21)。神の人シャマヤが、「神様がこのようになるようにされたのだ。」と知らせたことで、同族間の戦争は食い止めましたが、神様の民は二つの国に分裂してしまいました。
Ⅱ.金の子牛の偶像を作ったヤロブアム(25-33)
 イスラエルの王になったヤロブアムは王都を建てるなどをして、国の体裁を持ちました。しかし彼は、民たちが神様を礼拝するために、以前のようにエルサレムの主の宮に行くなら、民たちの心が自分から離れてしまわないか、と恐れました(27)。彼は、神様が彼に国をくださると言われた約束を、かたく信じることができませんでした(11:38)。
 彼は、この恐れから、民たちがエルサレムに行くことができないようにするために、金の子牛を作る、彼らをエジプトから導いた神だと言って、それを礼拝するようにしました(28)。そしてレビ人ではない人々を祭司とし、自分勝手に祭りを作って、全ての民が金の子牛を礼拝するようにしました。彼は、神様の恵みによって国を得ましたが、神様を信じることができなかったことで、人の知恵を使って、神様の真理を操作し、民たちが偶像崇拝の罪を犯すように、仕向けました。

祈り:主よ!この地で、指導者たちのあやまちによって神様の教会が分裂し、兄弟たちが罪を犯すことがないように、してください。

一言:どんなことがあっても、神様の教えを守る指導者


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