聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2012]

2012年 11月 15日 (木)

列王記Ⅰ13:1-10
御言葉によって行なった神の人

Ⅰ.大胆に行なった神の人(1-5)
 ユダから一人の預言者が神様の御言葉を聞いて、ベテルかにやって来て、祭壇で香をたいたヤロブアム王に、さばきのメッセージを伝えました。その内容は、ヨシヤと言う男の子が生まれ、偶像の祭壇で香をたく祭司たちをいけにえとしてささげ、人の骨が焼かれるというものでした(2)。彼はまた、そのしるしとして、「祭壇は裂け、灰はこぼれ出る」と預言しました。強い権威が与えられている王に、さばきのメッセージを伝えることは、命を差し出さなければならないほど、危険なことでした。しかし神の人は、王よりも神様をもっと恐れることで、大胆にさばきのメッセージを伝えました。王は怒って、神の人を捕らえようとしましたが、神様のさばきが王に臨まれ、王の手はしなびてしまいました。(4)。  
神様は、人々が聞きたいと願う御言葉だけを、話されるのではありません。それで主のしもべは、人々が聞きたくないと願う御言葉を、伝えなければならない時もあります。そのような時、もちろん人々の威嚇と危険が伴いますが、神様が自ら私たちを守ってくださいます。
Ⅱ.王の贈り物を拒んだ神の人(6-10)
 ヤロブアムは手がしなびると、謙遜になり、神の人に祈りを願いました。神の人が祈ると、王の手はもとに戻りました。王は彼を招いて、贈り物をしようとしました。しかし、神の人は神様の御言葉に従って、王の贈り物を拒みました(8,9)。彼は、神様の御言葉に、絶対的に聞き従いました。

祈り:主よ!私が人を恐れずに、神様の御言葉を大胆に証しできるように、助けてください。

一言:神様の御言葉をそのまま伝えよう



2012年 11月 16日 (金)

列王記Ⅰ13:11-34
誘惑に勝てなかった神の人の最後

Ⅰ.小さな誘惑に落ちた神の人(11-19)
 神の人は王の贈り物を拒むほど、堂々としていました。ところが、彼はユダに戻る途中、「主の命令を受けた」というベテルの年老いた預言者の言葉を聞いて、彼の家に行き、パンを食べ、水を飲みました(19)。彼は肉の満足を得ようとする小さな誘惑に勝てずに、落ちてしまいました。偉大な御業を成し遂げた後、気がゆるみ、神様の試みをパスすることができませんでした。
 神の人は、特に偉大な御業を成し遂げた後、目を覚ましていなければなりません。サタンはほえたける獅子のように、食いつくすべき者を探しています(Ⅰペテ5:8)。それで、神の人は、サタンがすきをついて来ないように、目を覚ましていなければなりません。特に、神様が命じられたことを完全に成し遂げるまで、絶対に気を許してはいけません。最後まで、御言葉に聞き従わなければなりません。
Ⅱ.不従順の神の人の最後(20-34)
 飲み食いした後、神の人は年老いた預言者を通して、自分が神様の御言葉に背いたことを悟りました。しかしすでに時は遅かったのです。彼に神様のさばきが下され、神様の御言葉通りに、道で獅子に裂かれて死んでしまいました(26)。
 神様が、徹底的に御言葉に従わなかった神の人を、このようにさばかれるのを見ながらも、ヤロブアム王は、だれでも志願する者を高き所の祭司にしました。すると、神様はその家を、地の面から根絶やしにされました。

祈り:主よ!私がどんな誘惑にもゆれ動かされることなく、最後まで聞き従う者になるように、助けてください。

一言:最後まで、聞き従う


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