聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2012]

2012年 11月 28日 (水)

列王記Ⅰ20:1-25
傲慢な者を打たれる神様

Ⅰ.傲慢なベン・ハダデ(1-12)
 アラムの王ベン・ハダデは同盟国の王三十二人を率いてサマリヤを包囲した後、イスラエルの王アハブに使者たちを遣わし、「あなたの銀と金は私のもの。あなたの妻たちや子どもたちの最も美しい者も私のものだ。」と威嚇しました(3)。アハブは恐れに捕らわれて、降伏することで危機を逃れようとしました。しかしベン・ハダデがさらに多くの要求をして、再び威嚇すると、アハブと長老たちと民はみな、怒り、その要求を拒みました。この知らせを聞いたベン・ハダデは怒り、サマリヤの町に向かって陣をしきました。彼は強大な軍事力だけを信じ、弱者を無視して苦しめる傲慢な王でした。
Ⅱ.傲慢な者を打たれた神様(13-25)
 その時、神様はアハブに一人の預言者を遣わされ、「アラムの王をアハブの手に引き渡した」と知らせてくださいました。神様がこのようにされたのは、アハブに、神様が主であることを知らせるためでした。また、戦略に対しても知恵をくださいましたが、それは諸国の首長に属する若い者たちで先鋒隊を造り、アハブがその先頭に立って戦うというものでした。それで、アハブが軍隊を率いて行くと、ベン・ハダデは酒に酔い潰れていました。アハブは彼らに大勝しました。そのことによって、神様は傲慢なアラム王を打たれ、神様が生きておられ、唯一の主なる神様であることを現わされました。傲慢な者は神様のさばきを受けます。傲慢にならないように、いつも悔い改めていなければなりません。

祈り:主よ!私が、自分の力を信じて、他人を無視したことを悔い改めます。自分を低くして、謙遜に仕える者になるように、助けてください。

一言:傲慢になれば、滅ぶ



2012年 11月 29日 (木)

列王記Ⅰ20:26-43
勝利の時に傲慢になったアハブ

Ⅰ.ベン・ハダデを去らせたアハブ(26-34)
 アラムが再びイスラエルを攻めて来た時、イスラエルは二つの群れのやぎのようであり、アラムはその地に満ちていました。しかし神様は、ご自分の栄光を現わされるために、イスラエルに再び勝利をお与えになりました。ベン・ハダデは戦争に負けると、「命を生かしてください」と命乞いしました。そして奪った町も返し、アハブのために道も造ると、媚びました。するとアハブは勝利に酔いしれ、分別力を喪失しました。自分の栄光を過信して、ベン・ハダデを去らせました(34)。これは小さなことではありません。まず、「彼らを全て滅ぼそう」とされる神様の御言葉に対する不従順であり、神様の栄光をさえぎる傲慢の罪です。傲慢を捨てなければ、決して勝利を得ることはできません。神様を認め、積極的に神様に栄光を返す人だけが、本当の勝者になることができます。
Ⅱ.アハブの罪を悟らせた預言者(35-43)
 一人の預言者が、主の命令によって、多くむち打たれ、変装し、道ばたでアハブに出会いました。そしてアハブに、「戦争で捕らえた敵を見張れ、という命令を受けたものの、何やかやしているうちに、逃してしまいましたが、どうしたら良いでしょうか。」と尋ねました。アハブ王は、「殺されなければならない。」と答えました。その時、預言者は「その人はアハブ王自身です」と指摘し、彼の罪によって、彼だけではなく、イスラエルの民がベン・ハダデとアラムの民の代わりに死ぬ、と宣言しました(42)。アハブは激しく怒って、帰って行きました。

祈り:主よ!私が勝利の日に、神様に栄光をささげることを願います。

一言:本当の勝者は、自分に打ち勝つ者


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