聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅰ[2019]

2019年 05月 24日 (金)

歴代誌第一11:1-9(9)
万軍の主が彼とともにおられた

 サウルが死んで後、全イスラエルがヘブロンにいるダビデのもとに集まって来ました。彼らがダビデのもとに集まってきた理由は、ダビデを王として立てるためでした。サウルが王であった時でさえ、ダビデが軍の指揮官として、民たちを導いたからでした。それだけではなく、神様がダビデに対して、「あなたがわたしの民イスラエルを牧し、あなたがわたしの民イスラエルの君主となる」と言われたからでした。民たちは、指導者としてのダビデの姿を見て、また神様の御言葉に基づいて、ダビデを王として立てようとしました。イスラエルのすべての長老たちが、ヘブロンにいるダビデにのもとに集まり、主の御前で契約を結び、ダビデに油を注いで王として立てました。契約を結んだというのは、ダビデが、王としてイスラエルの民の牧者となると約束したということです。また民たちも、ダビデを王として立てて彼に忠誠を誓ったということです。ダビデは自ら自分を王として高めようとしませんでした。ちょうど良い時に、神様がしたしく王として立てられるようにされました。神様はエブスの要害を打ち取ってダビデの要害とされました。これは、神様が彼とともにおられたから可能なことでした。神様が、ダビデを王として立てようと言われた御言葉は、成就し、彼とともにおられる、と言われた御言葉も全部成就しました。主がともにおられた時、ダビデはますます大いなる者となりました。
 この事実は、歴代誌が書かれた時代のイスラエルの民たちに、どれほどの希望を与えたことでしょうか。当時、イスラエルはバビロンで捕虜生活をしていました。自分たちの軟弱な姿を見ると、絶望するしかありませんでした。しかしダビデを王として立てられた神様が、ダビデ王国を回復して下さるはずです。ダビデとともにおられ、ますます大いなる者として下さった神様が、今もなお彼らとともにおられて大いなる者にならせてくださることでしょう。御言葉通りにダビデを王として立てられた神様は、御言葉通りにすべてのことを成就されます。


適用:ますます大いなる者になりたいですか

一言:主がともにおられれば



2019年 05月 25日 (土)

歴代誌第一11:10-47(10)
ダビデの勇士達

 ダビデには多くの勇士達がいました。彼らの中で一番優れていた三人の勇士は、一人当たり百人以上の能力を持っていました。ヤショブアムは、槍をふるって一度に三百人を刺し殺しました。エルアザルは、民たちのために、大麦の密生した一つの畑の真ん中に踏みとどまってペリシテ人を打ち殺しました。そしてここには名が出てきませんが、シャマ(Ⅱサムエル23:11-12)もいました。彼らは、武勇に優れただけの勇士たちではありませんでした。彼らは、自分たちの命を惜しむことなくダビデのために戦いました。ある時、ダビデがアドラムの洞穴にいた時、故郷ベツレヘムの門にある井戸の水が飲みたくなりました。ところが、そこにはペリシテ人の陣営が駐屯していました。大部分の人は、このような状況下、ダビデ王はなんて無謀な要求をするのだろうか、と思ってその要求を無視してしまうでしょう。しかしダビデの三人の勇士達は、ペリシテ人の陣営を突き抜けてベツレヘムの門にある井戸から水を汲んできました。
 三人は、命を失うかも知れない危険な行動を、どうやって断行することが出来たのでしょうか。それは、ダビデが主に尋ね、主のための戦いをしていたからでした。ですからこのようなダビデに忠誠を誓い、彼を王として立てることが神様の御心であるということを、勇士たちは受け入れることが出来ました。それだけではなく、自分たちの命を尊く思うダビデ王の心をよく知っていたからでした。ダビデは、三人の勇士達が命をかけて汲んできた水を飲もうとせず、注いで主に捧げました。ダビデは勇士たちの命を惜しむことができる王でした。ダビデは神様が立てられた王であり、勇士たちの命を尊く思う王でありました。ですから、多くの勇士達がダビデのために忠誠を尽くすことが出来ました。ダビデはこのような勇士たちの助けによって、国を建てることが出来ました。主のための戦いを戦う人、神様が送って下さった勇士たちを尊く思う人を通して、神様はこの地に神の国を建設されます。


適用:どんな姿勢で戦っていますか

一言:ダビデの勇士たちのように


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