聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅰ[2019]

2019年 06月 02日 (日)

歴代誌第一17:1-15(12)
     彼の王位をとこしえまでも堅く立てる

 この世に、とこしえに王である王があるでしょうか。神様は今日の御言葉で、とこしえの王を立てると約束なさいます。杉材の家に住むようになったダビデは主の契約の箱が天幕の下にあることが気になってなりませんでした。彼は主のために、住む家を建てたかったのです。恵みの時にも神様を思うダビデのすばらしい信仰が、よく現われています。出エジプト以後、神様は家に住んだことがなく、天幕から天幕に、幕屋から幕屋におられました。神様はご自分のために杉材の家を立ててくれるようにと、一度も話されたことがありませんでした。神様にとって大切なことは、ご自分の民と共にいることであって、住む家ではなかったからです。 神様は神殿を建てようとするダビデに、むしろ神様の恵みを覚えるようにされます。神様は羊の群れを追う牧場からダビデをとり、イスラエルの王として立ててくださいました。どこに行っても共におられ、勝利を与えてくださいました。これからも彼と共におられ、彼の名を尊くしてくださいます。
 神様はダビデの息子の中から世継ぎの子を立てられます。彼が主のために家を建てます。ダビデの子ソロモンが、後に神殿を建てることによってこの御言葉は成就されました。神様は彼の王位をとこしえまで堅くされます。この御言葉は、根本的にはキリストによって成就されました。神様はキリストにダビデの王位を与えられ、とこしえにヤコブの家を治めるようにされました(ルカ1:32,33)。キリストは主のための家、すなわち教会を建てました。世の王はとこしえに治めることができません。しかし、キリストの王位はとこしえまでです。神様がとこしえまでに堅くしてくださるからです。キリストは、とこしえの王としてご自分の民を治められます。キリストは愛と平和と公義で治められます。私たちが彼の民になったことは、どれだけ大きな祝福でしょうか。なくなってしまう世の王に望みを置くことをしてはいけません。キリストに治められ、彼の国を望み、彼の民として生きていくことが祝福です。とこしえの私たちの王キリストを賛美します。


適用 : 誰に治められていますか

一言 : とこしえの王キリスト



2019年 06月 03日 (月)

歴代誌第一17:16-27(16)
       私がいったい何者であり

 神様が自分にくださった恵みを思うと「私がいったい何者であって」このような恵みを下さるのか、と告白せざるをえません。今、ダビデも神様にそのような告白をしています。 神様は、神殿を建築しようとしたダビデに、自分に施された恵みを思い出すようにされました。さらにこれから主が施してくださる恵みをも、知るようにしてくださったのです。それでダビデは主の前に出て行き、告白します。「神、主よ。私がいったい何者であり、私の家が何であるからというので、あなたはここまで私を導いてくださったのですか。」ダビデは、羊を飼う牧童に過ぎないものでした。誰もベツレヘムにある彼の家に注目しませんでした。ところが神様は、このようなダビデに恵みを与えてくださいました。統一イスラエル王国の王としてくださったのです。彼の家を高くされました。「私がいったい誰であるといって、このような恵みをくださるのでしょうか。」彼は、取るに足らない自分に対して施された神様の恵みが、大きくて、担いきれませんでした。今まで与えられた恵みさえも大きいのに、神様はそれをむしろ小さく思われ、もっと大きな恵みを約束して下さいました。ダビデの家を堅く立てると言われたのです。ダビデは、はるか先のことまで告げてくださった神様に、ただ感謝するしかありませんでした。ダビデは自分に与えられた恵みだけでなく、イスラエルの民に施された恵みをも覚え、感謝しました。神様は、エジプトの奴隷として苦しんでいたイスラエルを救われ、主の民にされました。主が彼らの神様になられました。それ故に、この世のどの国も、イスラエルのようにはすぐれていませんでした。
  神様の恵みは私たちを謙遜にします。神様の恵みは、私たちに感謝するようにさせます。神様は、罪のせいで滅んでしまう私たちを救ってくださいました。神様は人生をむだにするしかない私たちを、命を救う御業に召して用いてくださいます。私たちと共にし、おりにかなって必要な恵みをくださいます。とこしえの神の国を約束してくださいます。この時間、神様の恵みの前でダビデのように告白しましょう。「私はだれであって」。


適用: 取るに足らない自分に施された恵みを知っていますか

一言: 私がだれであって


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