聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅰ[2019]

2019年 06月 09日 (日)

歴代誌第一22:2-19 (5)
神の宮の建築を準備したダビデ

ダビデはイスラエルのために平和の時代を拓きました。イスラエルの国を強固にし、民を苦しめた周辺の国々をすべて平定しました。それからダビデは、神の御名と栄光を全地にあらわすために、神である主の宮を建てようとしました(5)。そのためにダビデは、神殿建築に必要な財源や資材、そして石屋と細工師、各種の仕事に熟練した多くの職人を準備しておきました(14,15)。しかし、神様はダビデの志を許してくださいませんでした。それは、ダビデが大きな戦いをして多くの血を流したからでした(8)。神様はソロモンの世に平和と平穏を与え、ソロモンが主の名のために神殿を建てるように方向を与えました(9,10)。ダビデは神様の御言葉を通して、自分の役目はここまでであることを、素直に認めました。ダビデから見ると、ソロモンはまだ若くて力のない未熟者のようでした(5)。彼に任せるのには、まだ不安がありました。それでも、ダビデはソロモンに、主のために宮を立てるようすべてを任せました(6)。それから、ソロモンを祝福して勇気を出すように励まし(11-16)、またイスラエルのすべてのつかさたちにはソロモンを助けるように命じました(17-19)。こうしてダビデは、ソロモンが神殿をよく建築するように心を尽くして準備しておいたのです(5)。
 神殿の建築は、神の御名と栄光を全地に現す大切なものです。これは一つの世代で終わらせるものではなく、次の世代へと受け継がれていくことが何よりも大切です。ですから、ダビデは「いや、自分がすべてをやり通す。自分の世代でやり通さなければならない」と言わずに、神様の御言葉を信じてソロモンに委ねることができたのです。神様の御業は、同労のわざであり、今の世代と次の世代、能力のある者と若くて力もない者が、共に協力し合って立てていくものです。次の世代のために、今の世代が環境を備えておくこと、これがまさに神の御業のために大切なものであり、神の御名と栄光を現すことなのです。
適応:後の世代について考えていますか


一言:次の世代のために環境を備えましょう


<<(1)    前のページ(17)    18    次のページ(19)    (25)>>

聖書別日ごとの糧