聖書別日ごとの糧   >>   ネヘミヤ記[2022]

2022年 12月 09日 (金)

ネヘミヤ記2:1-10(4,5)
エルサレムに行くネヘミヤ

 アルタシャスタ王の第二十年のニサンの月に、ネヘミヤはお酒を差し上げるために王に会いました。王が見ると、以前とは違って、ネヘミヤは悲しい顔つきをしていました。王が尋ねると、ネヘミヤは、「私の先祖の墓がある都が廃墟となり、その門が日で焼き尽くされている」という知らせを聞いたからだと答えました。王はどのように助ければ良いのか、と尋ねた時、ネヘミヤはすぐには答えず、しばらく天の神様に祈りました。そして、自分をユダの地に送って、その街を再建させてくれるようにと頼みました。すると、王は、どのくらいの期間がかかるのか尋ねてから、旅することを許しました。ネヘミヤは、エルサレムまで行くために、通過する国の総督たちに通行許可証をもらえるよう手紙を書いて欲しいということと、必要な材木の調達を王に願いました。王が許可すると、ネヘミヤは、「わが神の恵みの御手が私の上にあったので、王はそれをかなえてくださった」と言いました。王は、さらに進んで、王の将校たちと、騎兵を送り、彼と同行させました。ネヘミヤは川の西側にいる総督たちに、王の手紙を託しました。サヌバラテとトビヤは、ネヘミヤが来たという知らせを聞いて、非常に不機嫌になりました。

 ネヘミヤはいつも祈る人でした。ことがうまく行くと、これは神様の助けによるものだと認める、霊的な人でした。彼は、実際の仕事においても、ぬかりがありませんでした。王に、自分が求めていることを具体的に話すことができ、旅行のためのビザの問題、宮と、城壁を再建する間の自分の住む家のための、木材を求めました。神様は、ネヘミヤのように祈る人、霊的に関心がある人、賢くて、緻密に準備する人を用いられます。



祈り:父なる神様、私たちがあなたに頼ることができるように教えてください。

一言:祈りで、緻密に用意しよう



2022年 12月 10日 (土)

ネヘミヤ記2:11-20(20)
天の神ご自身が成功させてくださる

ネヘミヤはエルサレムに到着して、まず助けとなる人々を探しませんでした。彼は、エルサレムの城壁再建という、大事な使命の前に、祈りました。しかし祈りだけをしていたのではありません。三日目に城壁の下見をしました。宮の谷の門を通って、糞の門のところまで出て行き、調べました。エルサレムの城壁は崩され、その門は火で焼き尽きつくされていました。それで、流れを上って行き、城壁を調べてから、谷の門を通って戻りました。彼は漠然と民たちの苦しみを想像したのではなく、現場に行って、実際の状況を調べました。下見の後も、ユダヤ人の代表者たちに何も知らせませんでした。神様の御前に出て行って祈り、神様の時を待ちました。しばらくしてから、ユダヤ人の代表者たちに、「エルサレムは廃墟となり、その門は火で焼き払われたままだ。さあ、エルサレムの城壁を築き直し、もうこれ以上、屈辱を受けないようにしよう。」と言いました。彼は、なぜ城壁を建てなければならないのか、神様は自分をどのように導いて来られたのかを証ししました。彼の信仰と心情、神様の導きに対する客観的な説明を聞いた民たちは、心を一つにして喜び、神殿の再建のために、立ち上がりました。邪魔する者たちがあざ笑いましたが、ネヘミヤは、「天の神ご自身が私たちを成功させてくださる。」という確固たる信仰によって進んで行きました。

ネヘミヤは仕事をする前に、まず祈りました。現場を徹底的に下見しました。信仰によって、神様の御業を客観的に説明し、同労者たちを得ました。何より、敵の妨害工作にも関わらず、神様が成功させてくださる、という確信を持っていました。私たちがネヘミヤのように、霊的なリーダーシップを取ることができるように、祈ります。



祈り:父なる神様、あなたがどのように働いておられるかを知ることができるようにしてください。

一言:神様の御心を行うことに専念する


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