聖書別日ごとの糧   >>   ネヘミヤ記[2022]

2022年 12月 11日 (日)

ネヘミヤ記3:1-32(1)
エルサレムの城壁再建

 本文は、多くの人々がエルサレムの城壁の再建に参加した記録です。この再建の御業の特徴は何でしょうか。第一に、大祭司エルヤシブが手本を見せました。彼は兄弟の祭司たちと、羊の門を再建しました。羊の門は、宮の近くにある門で、人々はこの門を通って、神様にささげるいけにえを持って来ました。この羊の門から、エルサレムの城壁の再建が始まりました。第二に、エルサレムの住民だけではなく、他の地域に住んでいた人々も、自発的に参加しました。すなわり、エリコの人々(2)、ギブオンとミツパの人々(7)、ザノアハの住民(13)が参加しました。住民だけではなく、町を治める指導者たちも参加しました。すなわち、ベテ・ハ・ケレム地区(14)、ベテ・ツル地区(16)、ケイラ地区(17,18)を治める人々でした。第三に、本文で最も多く出て来る単語は、「(その/彼らの)傍らでは」と「その向こうでは」です。英語の聖書では、それぞれ「next to」と「after him/them」となっています。彼らは、羊の門から始めて一回りをして、また、羊の門まで、隙間なく、城壁再建を分担したということです(32)。第四に、シャルムの娘たちが参加しました(12)。ユダヤ人たちは女性を参加させませんでした。ところが、娘たちが志願して城壁の建築に参加しました。

 ネヘミヤ一人が働いたわけではありませんでした。数多くの人々が自発的に参加し、協力し合いました。神様の御業は、特出した数名のみで行なうものではありません。自発的な参加、緊密な同労が絶対的に必要です。私たちが共に働き、協力し合い、実行することを通して、神様の神殿再建の御業を成し遂げることができるように祈ります。



祈り:父なる神様、私たちに一致の心を与えてください。

一言:心を一つにして神に仕えなさい


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