聖書別日ごとの糧   >>   エステル記[2014]

2014年 10月 14日 (火)

エステル1:1-22
アハシュエロス王とワシュティ王妃

 エステル記は、ペルシャのアハシュエロス王の統治期間に、滅亡の危機に処せられたユダの民族を救ってくださった神様と、この御業に用いられたモルデカイとエステルの信仰に関する記録です。今日の御言葉は、エステルが救いの御業の舞台に登場するようになった背景に関する内容です。
 アハシュエロス王は当時、インドからエチオピアまで百二十七州を治める大きな権力を持っていました。彼は、自分の権力とペルシャの栄華を見せるために、すべての首長と家臣たちを集め、六カ月間、祝典とパーティを開きました(4)。また、首都シュシャンの民たちのために、きらびやかな宝石で王宮を飾り、七日間、宴会を催しました。機嫌が良くなった王は、王妃の美しさを民たちに見せ、自分こそがこの世で最高の王であることを思う存分、現わそうとしました。それで、彼は、「王妃ワシュティを呼んで来るように。」と命じました(11)。
 その時、王妃ワシュティも、夫にならって、全ての女たちを集め、宴会を開いていました。彼女は、人々の見世物になることを耐えられませんでした。それで、彼女は王の命令を拒みました(12)。すると王は自尊心が傷つき、怒りのあまり、歯ぎしりしました。このような王に、側近たちは、「王妃は国家と家庭の秩序を崩した深刻な罪を犯したので、すぐに廃位しなければなりません。」と進言しました(17-19)。自尊心が傷つき、感情を治めるのが難しかった王は、臣下たちの言葉を聞き、王妃を追い出しました。虚栄心と傲慢が個人を滅ぼし、国を揺るがすことを、しっかりと教えています。

祈り:主よ!今日も、私の中にある虚栄心と傲慢を悔い改めるので、主の謙遜な霊で、私を治めてください。

一言:虚栄と傲慢は、滅びに先立つ


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