聖書別日ごとの糧   >>   エステル記[2014]

2014年 10月 17日 (金)

エステル3:7-4:3
着物を引き裂き、わめき叫ぶモルデカイ

1.悪だくみに秀でたハマン(7-15)
 モルデカイによって自尊心が傷ついたハマンは王に、「ユダヤ人たちが王の命令を守らず、王の権威が地に落ちている。」と偽りの報告をしました。そして、ユダヤ人を全て殺すことを、促しました。また、これに必要な経費として、銀一万タラントを納めると、へつらいました。王は分別力を失い、指輪をはずして、ハマンの謀略を承認しました。その結果、その年のアダルの月の十三日に全てのユダヤ人を滅ぼすと言う王の命令を出すようになりました(12-14)。ユダヤ人たちは大きな危機に直面するようになりました。
2.着物を引き刺して、わめき叫ぶモルデカイ(4:1-3)
 王の命令を聞いた瞬間、モルデカイは自分のせいで引き起こした悲劇のために、深い悲絶望の中に陥ってしまいがちでした。しかし、彼は信仰の純潔を守り、忠実な者を祝福される神様を信じました。彼は着物を引き裂き、荒布をまとい、大声でひどくわめき叫びながら町の真中に出て行きました(1)。彼は、神様がハマンの悪を罰し、自分と同族たちを憐れんでくださるように、切に祈りました。彼の信仰の影響を受け、全イスラエルは王の命令を聞いて、ひどく悲しみ、断食し、泣き叫び、灰の上に座りました。信仰の純潔を守ろうとする時、必ず迫害が伴います。その時、恐れに捕らわれて絶望したり、妥協してはいけません。神様だけを信じ、神様に進み出て、叫び求める祈りをしなければなりません。なぜなら、神様は、信仰の純潔を守り、最後まで忠実な者を喜ばれ、保護してくださるからです。

祈り:主よ!私が危機の時に、叫ぶ祈りができるように、助けてください。

一言:危機の時に、神様にすがろう


<<(1)    前のページ(2)    3    次のページ(4)    (9)>>

聖書別日ごとの糧