2023年 05月 03日 (水)
ひざもかがめず、ひれ伏そうともせず
クセルクセス王はハマンを昇進させ、首長たちの誰よりも上におき、最高指導者としました。ハマンの目にかなえば出世でき、嫌われでもすれば、怒りの矛先になってしまいかねません。王の門のところにいる王の家来たちはみなハマンに機嫌を使い、ひざをかがめてひれ伏しました。しかし、モルデカイはひざもかがめず、ひれ伏そうともしませんでした。すべての人がハマンにひざをかがめてひれ伏している中でも、モルデカイだけはまっすぐ立っていました。王の門のところにいる王の家来たちはモルデカイに、ひざをかがめてひれ伏すように忠告しました。しかし、彼は耳を貸しませんでした。なぜモルデカイは従わないのでしょうか。ハマンは、代々イスラエル民族の敵のアマレク人の王、アガクの子孫であったからです。アマレク人は、出エジプト後の疲弊していたイスラエルを後ろから急襲し、イスラルの民を苦しめました。このため主は、アマレク人は永遠にイスラエルの敵であると仰せられました。アマレク人の子孫ハマンにモルデカイはひざをかがめることができなかったのです。このことで、ハマンは憤りに満たされました。モルデカイひとりに手を下すことだけで満足できず、王国中のすべてのユダヤ人を根絶やしにしようとしました。モルデカイの行いは無謀に見えました。彼の行いは彼自身だけでなく、民族が根絶やしになる危機を招いたからです。それでも、彼は神様の敵にひざをかがめることはできませんでした。彼は自身をあかししていなくても、神様の民である認識をはっきりと持っていました。彼は神様の敵と戦うために命を捧げる覚悟をしていたのです。
祈り:力と権限のある人を恐れるのではなく、ただ主あなただけを恐れ、ひざをかがめる対象はあなただけであることを覚えて、今日の日を立たせてくださいますように祈ります。
一言:ひざをかがめないこと
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