聖書別日ごとの糧   >>   エステル記[2023]

2023年 05月 05日 (金)

エステル記5:1-14(2)
王の好意を得たエステル

 三日目にエステルは王妃の衣装を着て、王宮の中庭に立ちました。呼ばれてもいないのに王のところに出てゆくことは、死を覚悟しなければなりませんでした。三十日間、王に呼ばれてもいないのに、自ら王の前に立つ彼女の心は震えていたかもしれません。しかし、庭に立っているエステルを見た瞬間、王には彼女がとても愛おしく思えたのです。断食して、へりくだって王に出たとき、彼女は王の好意を受けました。王は手に持っていた金の笏をエステルに差し伸ばしました。エルテルは安心したことでしょう。彼女は近寄って、その笏の先に触れました。王は彼女を受け入れただけではなく、何がほしいものがあるか尋ねました。王国の半分でもかなえてあげようと言いました。王にはそれほどエステルが愛おしく、何でもあげたい気持ちだったのです。ここでエステルは、性急になりませんでした。彼女がもうける宴会に王とハマンが来てほしいと願いました。すると、ハマンは自分の輝かしい富について、また、子どもが大ぜいいることや、王が自分を重んじ、昇進させてくれたことなどを友人たちや妻ゼレシュに自慢しました。ハマンはますます自分を高めようとし、ハマンを認めないモルデカイを殺すために五十キュビトの柱を立てさせました。

 エステルは自分の民を救うため断食し、へりくだり王に出て行き、王の好意を受けました。神様は目に見えない方ですが、へりくだり、断食し、いのちをかけて王のところに行くエステルを恵んでくださったのです。王の目にエステルが愛おしく見えるようにされたのです。エルテルとユダヤ民族の祈りを神様は聞き入れてくださり、救いの道を開いてくださいました。



祈り:私の祈りに耳を傾けておられる神様がいることを感謝します。人の心を動かし、働いてくださる主を信じて、へり下って祈ります。

一言:神様は祈りを聞いていておられます


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