聖書別日ごとの糧   >>   エステル記[2023]

2023年 05月 06日 (土)

エステル記6:1-14(10)
モルデカイに栄誉を与えたハマン

 その夜、王は眠れなかったので、記録の書、年代記を持って来させて、読ませました。その中に、二人の宦官が王を暗殺しようとしていることをモルデカイが報告したと書かれているのを見つけました。このための栄誉や昇進が彼に与えられていないことを王は知りました。王はモルデカイに急いで栄誉を与えようと臣下を探しました。ちょうど、ハマンがモルデカイのために準備した柱に彼をかけることを王に上奏しようと、王宮の外庭に入ってきたところでした。王が栄誉を与えたいと思う者には、どうしたらよいかと王はハマンに尋ねました。まさにそれは自分のことだとハマンは錯覚したのです。虚栄心に満ちた彼は、王が栄誉を与えたいと思われる人に王服を着させ、その人を馬に乗せて、都の広場に導き、知らしめるべきだと答えました。これこそがハマンが望む栄光でした。しかし、ハマンの期待は儚くも消され、その栄誉はユダヤ人のモルデカイにそうしなさいと王は命じました。

 事態は自分の思い描いていたものと違う流れになり、ハマンは嘆き悲しんで頭をおおい、急いで家に帰りました。ハマンはモルデカイを殺すどころか、都中に彼の名声を高める者になってしまいました。高ぶりと虚栄心に満ちたハマンを、神様は低くされ恥をかかせたのです。だれでも、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされます(マタイ23:12)。高慢は破滅に先立ち、高ぶった霊は挫折に先立つ(箴言16:18)。神様は、へりくだり、謙遜に主の主権に従う者を高められ、貴く用いてくださいます。



祈り:自分を高めようと、立てようとしていている自分を見ます。あなたの主権を認め、今日の日もあなたにへりくだるものとされますようにお助けください。

一言:へりくだること


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