聖書別日ごとの糧   >>   エステル記[2023]

2023年 05月 07日 (日)

エステル記7:1-10(9)
ハマンを柱にかけろ

 王とハマンはエステルが催した宴会にやってきて、二日目になりました。王はもう一度、王国の半分でもかなえてあげるから、望んでいるものを言うように尋ねました。そこで、エステルは自分がユダヤ民族とつながりがあることを強調し、民族と自分が根絶やしにされる危機に瀕しているため、助けてほしいと申し入れました。王妃が殺害の危機にあるという話を聞いて、王はショックを受け、憤りました。そんなことをしようと心に企んでいる者は、いったいだれか。どこにいるのか。王は尋ねると、エステルは落ち着いて「迫害する者、敵とは、この悪人ハマンです。」とはっきりと答えました。

 王は憤って席を立ち、宮殿の園に出て行くと、ハマンは王妃エステルにいのち乞いをしました。王が宮殿の園から戻って来ると、エステルのいた長いすの上にハマンがひれ伏しているのを見ました。この光景を見た王はさらに激高し、王の前で、王妃までも辱めるのかと、ただしました。そのとき、王の前にいた宦官のひとりハルボナが、モルデカイのためにハマンが用意した高さ五十キュビトの柱が立っていることを王に告げました。すると王は、ハマンをその柱にかけるよう命じました。

 モルデカイとユダヤ民族をハマンは根絶やしにしようとしましたが、正反対のことが起こりました。神様が悪者の計略を水泡に帰し、悪者が墓穴を掘るようにされました。悪者のせいで、正しい人が苦難や苦痛を受ける時があります。しかし悪者の栄えは一時的に過ぎません。悪しき者どもの未来は断ち切られます(詩編37:38)。主は彼らを助け、解き放たれる。悪しき者どもから解き放ち、彼らを救われる(詩編37:40)のです。



祈り:信仰のゆえに損や苦しみを覚える時があります。しかし、目先の勝利に溺れるのではなく、信じる者に勝利を与えてくださる主に信頼し、苦しみを担う力をお与えください。

一言:最後に勝利するのは正しいもの


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