聖書別日ごとの糧   >>   箴言[2023]

2023年 10月 01日 (日)

箴言1:1-7(7)
主を恐れよう

 箴言(Proverbs)は、生活に有益な「ことわざ」「格言」、「知恵ある助言」などを意味しますが、聖書の箴言はダビデの子ソロモン王が記録した書物です。この世には、たくさんの知識が存在しますが、すべての知識が知恵であるとは限りません。人々に良く見える知識でも、滅びに導く愚かな知識もあります。賢く生き、正しい生活をしたいと思っていても、正しさや賢さが分別し難い時もあります。箴言は、知恵と訓戒がわかり易く示しています。賢く、正しく、正直に行うための訓戒を与えてくれます。箴言を通して、愚かさから抜けだし、知恵ある人となることができます。若者は多くの可能性を秘めていますが、分別力が乏しく愚かな選択をし易いです。箴言を通して、若者は教訓だけでなく、知識と分別力も得るようになります。知恵ある者、明哲な者も、箴言により更に多くのものを得られます。私たちは、自分の足りなさを謙虚に認め、箴言の御言葉に近づき、黙想することで、知恵ある生き方ができるようになります。

 箴言が教える究極的な教訓は、主を恐れことが知識の初めであるということです。主を恐れることは、主を畏れる(敬意をもつ)ことです。主を創造主、主権者として深く認め、何ごとにも主を意識して生きることです。知識の初め、ということは全ての知識の中で最も重要で、必ず知るべき知識であるという意味です。優れた学識を誇っても、自分勝手に判断して主を恐れないのなら、知識の初めを知らない人です。知識が多くなくても、主を恐れる人は一番重要な知識を知っています。主を恐れる時、知恵を得るようになります。愚かさと禍とを避けて、いのちと賜物を得るようになります。



祈り:主よ、最も重要な知恵とはあなたを尊敬し、信頼し、ともに歩むことであることを悟ります。あなたの御言葉を求め、理解し、実践する正しい生き方ができるように助けてください。

一言:主を恐れよう



2023年 10月 02日 (月)

箴言1:8-33(20)
知恵の呼び声

 若者は父の訓戒を時代遅れの古い話だと考え、母の教えをうるさい小言だと考えがちです。しかし、訓戒と教えを尊く思い、それを尊重し続ける若者には、祝福があります。訓戒と教えは、若者たちに栄華を与え、高貴な人間として育て、その頭に冠をかぶせ、尊ばせてくれます。

 悪者たちは罪のない者を狙い、宝物を奪って家を満たそうと、主の子供を惑わします。家を満たすほどの宝物を得るためには長い時間と努力が必要ですが、悪い方法で他人から奪い取ると簡単に素早く宝物を得られます。その誘惑は非常に魅力的に映ります。義の道を歩み、まじめに汗を流し働いている人が愚かに見えます。しかし、他人を罠に嵌めようした者は、最終的にはその人自身が罠にかかるようになります。一見成功して見えても、滅んで命を失うことになります。

 真の知恵は生きています。知恵は路上で人々を呼び、広場で声を上げて叫びます。騒がしい町かどで叫び、多くの人が通る町の門の入口で語りかけます。知恵は隠されたものではなく、誰でも容易に出会い、聞くことができるものです。また、知恵は特定の場所でのみ得られるのではなく、日常の中で簡単に会い、その声を聞くことができます。知恵が積極的に人々を見つけていきます。しかし、すべての人々が知恵に会い、その声を聞くことはありません。愚かな者は愚かさを好み、知識を憎みます。知恵の声を聞かずに無視すると、災難が嵐のように臨みます。災いの後は、後悔しても無駄です。知恵の声は聞こうとする者が聞くことができ、会おうとする者が会うことができます。ただ知恵の言葉を聞く者だけが平安で安全です。



祈り:この世には多くの悪があり、滅びにつながる導きがあることを悟ります。父と母を通して主が与えてくださった知恵と訓戒を謙虚に受け入れ、頼るように助けてください。

一言:知恵を聞く者


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