聖書別日ごとの糧   >>   箴言[2023]

2023年 10月 04日 (水)

箴言3:1-10(6)
すべてにおいて主を知れ

著者は自分の子どもに対し、神様の御言葉を忘れずに心に保つように命じます(1)。しかし、多くの人は御言葉を頭で理解するだけで、実生活では忘れがちです。義務感や形式を守ることにとどまり、心を尽くして守ることを怠っています。しかし信じる者は神様の御言葉を心に深く刻み、心からその御言葉に聞き従います。神様の愛と真理から離れないように努力します。そのような人はいのちと平安の年月が増し加えられ(2)、神様と人との前に好意と聡明さを得るようになります(4)。

信じる者はあらゆることにおいて自分の知恵に頼らず、常に神様に頼ります。自分の悟りだけを信じて自分を知恵のある者と思う人は愚かです。信じる者は心を尽くして神様に拠り頼み、行く道すべてにおいて、主を認めます(5,6)。「行く道すべてにおいて主を知る」とは、すべてが神様の主権によって成し遂げられることを受け入れ、また神様を恐れ、悪から離れることを意味します。さらに、財産とすべての収穫の初物を神様にささげることも重要です。人々は神様に残り物を捧げようとします。しかし、あらゆることで主を認めるということは、私たちの持ち物が全て神様のものであり、私たちは地上における管理者でしかないことを認めるということです。神様は、どこにおいても主を認める者を喜ばれ、その道を導き、保護してくださいます。またそのからだと生活を潤してくださいます。倉を豊かに満たし、新しいぶどう酒であふれさせてくださいます。どこにおいても主を認めることが祝福の秘訣です。



祈り:主よ、自分の悟りに頼らず、心を尽くして主を求める謙遜さを持ちたいです。主に頼る時、私の生活のどんな小さなことにも主が関わり、助けて下さることを体験できるように祈ります。

一言:どこにおいても、主を知れ



2023年 10月 05日 (木)

箴言3:11-26(11,12)
愛する者を懲らしめる

 多くの人は自分が認められたり称賛されたりすることに喜びを感じますが、叱責や懲らしめを受けることを嫌います。しかし神様は、父が愛する子を叱るように、私たちを愛し、成長するために叱ります(12)。どうでもいいと考える相手をわざわざ叱責したりしません。主は、私たちを愛し、期待するからこそ叱責されるのです。むしろ叱責を通して神様の愛を深く悟り、神様の御言葉に聞き従うようになる必要があります。悔い改めるべきことや学ぶべき教訓を見つめなおすことが重要です。神様の叱責を通して得られる知恵は、世のどんな貴重なものにも優ります。神様の知恵は、喜びと平安と幸福をもたらし、恐れのない甘い眠りを与えます。富と長寿を与え、その人を尊い者に変えてくれます。日常を通して、特に主の叱責を通して知恵を得る幸いな人になるように祈りましょう。

 信じる者はすぐれた知性と思慮をよく見張り、見失わないようにしなければなりません(21)。何かを判断する時、行う時、神様の御言葉に基づいて判断し、行ないなさいという意味です。このように生きることに、不安を抱くかもしれませんが、神様の御言葉に従うことで、この世で得ることができないたましいのいのちを得るようになります。そして、私たちの人生が栄光に輝き、安心して自分の道を歩むことができるようになります(23)。内面に本当の平安が臨むことで、恐れずに、ここちよく眠ることができます(24)。どんな災いやさばきが臨んでも、恐れることはありません。神様に頼って生きる時、神様がその足を守ってくださり、全ての悪から保護してくださいます(26)。



祈り:主よ、私たちを愛してくださり、訓練してくださっていることを感謝いたします。御心を悟り、日々主の知恵と思慮が与えられることを祈ります。

一言:懲らしめは愛



2023年 10月 06日 (金)

箴言3:27-35(27)
善を行う力があるとき

「あなたの手に善を行う力があるとき」(27)とは、権力、富、知識、経験などの、他人を助ける能力を持っていることを意味します。ところが、力があると、他人よりも自分のために使ってしまいがちです。力を人に悪を企むために使ったり(29)、暴虐を行うために使ったり(31)、曲がったことをするために使います(32)。神様は、悪を行う者を憎み、嘲る者をあざけります。そのような人の家には主の呪いがあり、結局は恥を受けるようになります(32-35)。

 善を行う力があるなら、惜しまずに与えるべきです(28)。やるべきことを、今日ではなく明日に先伸しするのは、結局やらないことと一緒です。箴言には、与える人は正直で、正しくて、謙遜で、知恵のある者だと述べられています。神様はこのような人を喜ばれます。神様は正直な者と親しくされます(32)。正しい人に祝福を与えてくださいます(33)。へりくだる者に恵みを与えてくださいます(34)。知恵のある者が誉れを受け継ぎます(35)。

 世の中では、富の不平等と資本の貪欲に抵抗するデモやテロが起きています。人々が善を行う力を持ちながらも行わないからです。神様が私に力を与えられたのは、善を行い、世の模範となり、困難な人を助けるためです。主のために使われる力は祝福です。ところが、利己的な目的で悪を図るなら、それは神様の御旨に反します。そのような力は毒です。神様はその人を憎みます。善を行うことが知恵であり、そのような人が栄光の資産を受け継ぐようになります。



祈り:主よ、私たちが互いに愛し合い、その喜びを主と分かち合うために聖霊様を遣わしてくださったことを改めて悟ります。惜しみなく、主の恵みを与える生活をするように助けてください。

一言:善を行いなさい


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