聖書別日ごとの糧   >>   箴言[2023]

2023年 10月 07日 (土)

箴言4:1-9(5)
父の教え

 ソロモンは本来おとなしくて目立たない子どもでしたが、後に神様の民を治める王となりました。彼が知恵ある王となったのは、父の教えを心に刻み、忠実に守ったからです(3,4)。父の教えはこうでした。「知恵を得よ。悟りを得よ。忘れてはならない。私の口のことばからそれてはならない」(5)。私たちの人生において、得なければならない最も重要なものは知恵です。ソロモンが知恵を捨てずに愛し続けたことで、知恵が彼を守り、保ちました(6)、知恵を尊く思って抱きしめたことで、知恵が彼を高め、誉れを与えました。知恵が、美しい栄光の冠を、彼の頭にかぶせてくれました(8,9)。このように、父から学んだ知恵と訓戒は、子へと受け継がれなければなりません。

 家庭は知恵を教える学びの場です。子どもたちは、親から生き方を学びます。善悪の判断、選択、責任感を見習います。父親は子どもたちの人生の手本となり、知恵と悟りの道を示すべきです。豊富な経験から得た人生の知恵を熱心に教える必要があります。もし子どもが父親の教えに耳を傾けず、反発して逆らうのなら、父親は自らの言動が子どもたちの知恵の手本になっていなかったことを悔い改めるべきです。子どもたちも、次世代の模範となるために、知恵と訓戒を熟考し、追求するべきです。知恵を教える父親と知恵に従う子どもが一緒にとどまる家庭こそが、美しい家庭です。



祈り:主よ、私たちが世の模範となるために父が立てられ、私たちもまた次の世代のために備えられていることを悟ります。知恵と訓戒を心に刻み、忠実に守り、また知恵を求める人生を歩むように助けてください。

一言:知恵を教える父



2023年 10月 08日 (日)

箴言4:10-27(18)
すべての中で心を守りなさい

 世の中には守らなければならないことが多くあります。時間や約束、計画、仕事、人間関係、会社など、守らなければならないものがたくさん存在します。しかし、すべての守るべきものの中で、最も守るべきものは何でしょうか。それは、心です(23)。心は命の源であり善悪の言動は心から生まれます(14-19)。心の状態によって正しい言葉、曲がった言葉、視点のまっすぐさや曲がり方が左右されます。行動も、心によって決まります。従って、心を守らなければ、悪を行ない、曲がったことを言い、真実を見ず、悪の道に行くのです。結果として、暗闇の中で倒れて命を失ってしまいます。だから、命の源である心を守ることが必要です。

 心を守るとは、具体的に何をすることでしょうか?それは、心に悪がまぎれこまないように警戒し、心が主のことばから右にも左にもそれないように守ることです。心を守るためには、訓戒を固く握り、手放さずにいることが重要です(13)。また、神様の御言葉に従い、聖霊の導きを受ける必要があります。そのような人の道は、あけぼのの光のようであり(18)、その光は、ますます輝きを増して、真昼の光明のようになります。すべての守るべきものの中で、自分の心を守る人は、光の中で生きるようになります。



祈り:主よ、訓戒を固く握り、手放さずに心を守ることがいのちであることを悟ります。日々学んでいる御言葉が、私のうちに信仰によって結び付けられ、私を守り、私を導く訓戒、知恵となりますように祈ります。

一言:心を守りなさい


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