聖書別日ごとの糧   >>   箴言[2023]

2023年 10月 10日 (火)

箴言6:1-11(4,5)
目を眠らせず、自分を救い出せ

 世の中には軽率に保証人となって財産を失い、苦しい立場に立たされる人が多くいます。そのため、信じる者は対面や義理、義侠心のためにむやみに保証人にならないように注意しなければなりません。もし保証人になって苦難に陥ったのであれば、すぐに行って謙遜に求め、鳥がそれを捕る者の手から逃れるように、すばやく自分を救い出さなければなりません(5)。これは自分だけの利己的な生活のためではなく、軽率な保証によって財産と友だちを失い、信仰までも捨てるようになる愚かさを避けるためです。また責任のある社会生活をするためです。

 なまけ者は蟻のところへ行き、蟻の働き方を見て学び、知恵を得なければなりません。蟻には指導して監督する者がいませんが、自ら熱心に働いて、夏の間に冬の食物を確保します。しかし、なまけ者は将来の計画を立てたり、備えたりしません。「少し眠り、少しまどろみ、少し腕を組んで、横になる。」(10)。彼らは根拠のない楽観主義によって時間を浪費します。このような者には、貧しさが、付きまとう者のように、武装した者のようにやって来ます(11)。若い時は働くべ時に働き、蟻のように熱心に勉強をし、未来に備えて行かなければなりません。



祈り:主よ、社会的に責任ある生活をするように教えて下さり感謝します。だらしなく生きていたことを悔い改めます。主から任されているお金と富を、誠実に忠実に管理することができるように助けて下さい。

一言:目を眠らせない



2023年 10月 11日 (水)

箴言6:12-35(23)
訓戒のための叱責は命の道である

 本文は、まず不健全な者について述べています(12-15)。よこしまな者や不法の者を、主は嫌われます。彼は、曲がったことを言って歩き周り、常に悪を図り、争いを起こします。このような者には、突然、主の災害が臨み、たちまち滅ぼされます。彼が癒されることはありません(15)。

 次に、主が忌み嫌う七つについて語られています(16 -19)。高ぶる目、偽りの舌、咎なき者の血を流す手、邪悪な計画をめぐらす心、悪へと急ぎ走る足、まやかしを吹聴する偽りの証人、兄弟の間に争いを引き起こす者です。主は、非常に喜び、良い目的を持って私たちを創造されました。しかし、その体で罪を犯すなら、主に憎み嫌われます。私たちの体が不義の器にならず、義の器になるようにする必要があります(ローマ6:13)。

 最後に、25-35節は、姦淫に対する警告を述べています。姦淫はなめらかな舌、相手の美しさとまぶた、自分の肉体的飢えによって犯します。姦淫は、ひとかたまりのパンを残して尊い命を狩ります。火を懐にかきこんで炭火の上を歩くように、服は焼け、炭で足は火傷し、魂を台無しにします。傷みや恥辱を受けさせ、恥は洗うことができなくなります。相手の心に消えない傷と恨みを残し、自分は許されない怒りの対象になります。何よりも、主の憎しみとなります。

 主の忌み嫌う全てを避けるために、父の命令と母の教え、つまり主の御言葉から離れてはいけません。それをいつも心に結んで、首に結びつけなければなりません。それは私たちを導き、保護し、生活の道しるべになります。主の命令はともしびと光であり、命の道です(20-24)。不健全な行動や不正を避け、主の教えに従うことによって、真の道と光を見出すことができるのです。



祈り:主よ、主の御言葉だけが命の道であることを信じます。御言葉によって心を治め、誘惑から逃れるように助けてください。

一言:御言葉を心に結び、首に結びつける


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