聖書別日ごとの糧   >>   伝道者の書[2007]

2007年 01月 26日 (金)

伝道者の書1:1-18
どんなに労苦しても

Ⅰ.どんなに労苦しても(1-11)
 「空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空。」(2)。私たちが住んでいるこの世を静かに顧みると、すべては虚しいものです。私たちが生きている間、多くの労苦をしますが、結局は死んで終わります。一つの時代は去り、次の時代が来ますが、その時代も死に、その次の時代もそれを繰り返すだけです。
 このような虚しい世の中では、一層のこと肉体の満足を求めて生きるのが良いように思えます。しかしいくら目の前に美しくて良いものを見ても、飽きることはなく、いくらすばらしい音楽を耳にしても、満ちたりることはありません(8)。それで人々は絶えず何か新しいものを追及します。しかし日の下には新しいものはありません(9)。すでにあったものが後にあり、すでに行なったことを、後に再び繰り返すだけです。先にあった時代を私たちが忘れてしまうように、それから後の時代の人々は私たちを忘れてしまいます。
Ⅱ.知恵もむなしい(12-18)
 ソロモン王は心を尽くして天の下で行なわれるいっさいの事について、探り出し知恵を得ました。しかし彼はそれで満足せずに、再び知恵を得ようとして、狂気と愚かさまでも知ろうとしました。しかしこれもまた風を追うようなもので虚しいだけであることを、知るようになりました。知恵が多くなれば悩みも多くなり、罪によるむなしさを決して克服することができません。

祈り:主よ!この世の全ての労苦と知恵がむなしいだけのものであることを悟ります。私が今、主にだけ望みを置いて、決して虚しくならないことを行なうのに力を入れます。

一言:主にあって行なう労苦だけがむなしくない


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