聖書別日ごとの糧   >>   伝道者の書[2023]

2023年 05月 16日 (火)

伝道者の書4:1-16(9)
二人は一人よりもまさっている

伝道者の書は、人生で本当に重要なことは何かを記しています。伝道者はまず虚しさを追う人生について紹介します。世の中には虐げがあります。虐げられる者は涙を流しますが、本当に同じ立場になって、その涙を共有して慰めてくれる人はいません。また、人はねたみと競争心のゆえに夢中になって働きますが、それで成功しても、安らぎがありません(4-6)。ある人は、 お金を稼ぐのに夢中になって、子も兄弟も心を許せる仲間もいません。彼は財産が多いのにも満足せず、「私は誰のために、こんなに苦労をするのか」、「私はなぜ幸せでないのか」と後悔します。

伝道者は、これらを虚しいことだと言います(2,4,7)。人は倒れるからです(10)。人生は常に花道ではありません。間違いや失敗があり、老い、病、死があります。これらを権威や力で防ぐことはできません。成功が守ってくれるのでもなく、富が報いてくれるのでもありません。なぜなら、権威はいつかは手放さなければならず、成功も他の人に奪れ、富も置いて行かなければならない時が来るからです。倒れるとき、起こしてくれるのは人です。伝道者は、人(友達、起こす者)を得よと言います(9-12)。権威、成功、富で人を得なければなりません。虐げたり妬んだりして子や兄弟を顧みないなら、倒れたとき、誰も起こしてくれません。「病気で捨てられた」、「失業したら離婚された」という言葉をよく聞きます。このように、若い時に人を大事にしなければ害があります(10)。二人は一人よりも優っています。仕事をしても、二人がすると、より良い結果を得ることができます(9)。二人が一緒に横になれば暖かいです(11)。二人であれば立ち向かえます(12)。倒れたときに誰かが手を伸ばしてくれるなら、寒いときに誰かが隣に来て暖かく包んでくれるなら、一人で戦わなければならないとき、誰かが力になってくれるなら、どれだけ嬉しいでしょうか。そのような人の人生が、本当に祝福された人生です。



祈り:主よ、あなたの救いの手を待ち望みます。私もまた神様に立てられた助け手として,隣人を愛し,互いに助け合う人生を歩むように助けて下さい.

一言:人を得なさい


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