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2023年 07月 02日 (日)

伝道者の書 8:1-17(12)
神を恐れる者は幸せです

誰が知恵ある者であり、事物の意義を知る者でしょうか。伝道者は、人生において正しい選択をするための知恵の必要性について語っています。知恵ある者とは、自分の感情に左右されず、適切な行動をとる人を指します。古来より、王のように権威ある人に適切に従い、ふさわしい行動をとる従順な人は、知恵ある者とされてきました。人の知恵は、その人の顔を輝かし、その顔の固さを和らげます。しかし、人の知恵には限界があります。未来の出来事を知ることはできません。風を支配し、風をとどめておくことのできる人もいません。死の日を支配する人もいません。これらの不条理との戦いから放免される人はいません。人間にコントロールできないものがあることを知り、神様に対して謙虚な姿勢を持つことが重要です。

伝道者は、この世において正義が実現しないことを嘆いています。罪人が百度悪事を犯しても長生きしていることや、正しい人に苦痛があることのように、悪者に対する報いを正しい人が受け、正しい人に対する報いを悪者が受けることがあります。このようなことを見ると、この世には正義があるのだろうかと疑問に思うこともあるでしょう。しかし、伝道者は神様の中にある正義を見ました。真の知恵は神様からくるため、神様を恐れることが最も重要であり、神様の視点で人生を見ることで意味を見出すことができます。悪人は長生きできたとしても、その一生は影のようにあっけなく過ぎ去るため、幸せを見出すことはできません。



祈り:主よ、私たちを愛し、恵みと知恵を与えてくださり、導いてくださったことを感謝します。不条理なこの世において主が見守っておられることを信じます。主の栄光のために用いてください。

一言:神様を恐れる人がしあわせです


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