聖書別日ごとの糧   >>   伝道者の書[2023]

2023年 07月 04日 (火)

伝道者の書 10:1-20(1)
知恵や栄誉を困らせる愚かさ

少しの愚かさは、知恵や栄誉よりも重いものです。多くの知恵と名誉を得ていても、一瞬の過失が全てを台無しにする可能性があるため、慎重な行動が求められます。 知恵ある者の心は右に向き、正しい道に向かいますが、愚かな者の心はその反対に向かいます。愚か者は道を行くとき、愚かさを隠しきれずに、みなに知らせます。支配者が立腹しても、その場を離れず、冷静に対応することで、大きな罪を犯すことを避けることができます。また、権力者が愚か者を高い位につけ、富む者を低い席に着けることは過失であり、行ってはいけないことです。奴隷たちが馬に乗り、君主たちが奴隷のように地を歩くのと同じです。また、穴を掘り、石垣を崩し、石を切り出し、木を割るような愚かな行いはふさわしい報いを受けます。知恵は人を成功させるのに益になりますが、愚かな者の唇はその身を滅します。ことばは、神から与えられた素晴らしい道具ですが、使い方には極めて注意が必要です。愚か者はよくしゃべり、労苦で自分自身を疲れさせます。彼は町に行く道さえ知りません。私たちは愚か者に出会った時、彼らの心が癒されるように祈らなければなりません。また、私たちも愚かさに陥らないように気を付けなければなりません。

指導者が正しいとき、国も正しい方向に進むことができます。王が子どもで、首長たちが朝から酔っぱらっているような国の未来は暗いです。しかし、王が賢く、首長たちが正しく生活している国の未来は明るいです。なまけていると天井が落ち、手をこまねいていると雨漏りします。食事やぶどう酒、そして金銭は生活を豊かにしてくれます。王や富む者をのろってはなりません。そう思っていることが知られてしまったら大変な目に会うからです。



祈り:主よ、私たちが愚かな心に引き込まれることのないように御言葉を日々与えてくださり感謝します。主の知恵によって正しく歩めるように助けてください。

一言:知恵ある者になりましょう


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