聖書別日ごとの糧   >>   雅歌[2014]

2014年 04月 02日 (水)

雅歌1:1-2:7
わが愛する者

 雅歌とは、「歌の中の歌」という意味です。内容は、ソロモン王とシュラムの女性との愛を歌ったものです。これだけを考えるなら、クリスチャンとは何の関係もないように、思えます。しかし、初代教会の教父を始め、数多くの聖書学者たちは、雅歌を神様とイスラエル、キリストと聖徒の愛にたとえたものである、と解釈します。それで部分的に、アレゴリカルに解釈したりもします。今日の御言葉は、新郎を慕い求めながら、自分の愛を歌う新婦の姿についてです。私たちの新郎であるイエス様は、万物の王キリストです。私たちは、世の罪にまみれた者です。しかしイエス様は、愛で私自身に口づけをすることを、願われます。この世の楽しみは、ぶどう酒のように甘く私たちのたましいを酔わせます。しかし、イエス様の愛は、ぶどう酒に勝るものです。その愛の香りは、かぐわしいものです。イエス様は、私たちを愛で奥の間に連れて行かれます。それで、クリスチャンは、新郎であるイエス様お一人を喜び、楽しみます。「私を引き寄せてください。私たちはあなたのあとから急いでまいります。」
 「私はシャロンのサフラン、谷のゆりの花。」これは、イエス様の美しさと謙遜と、全ての者に施される恵みを指しています。このイエス様は、「林の木の中のりんごの木」のように、万民のうちに現れます。その影に座る者たちは、安らぎと休息を得ます。喜びと平安を味わいます。それだけではなく、新郎は新婦を酒宴の席に伴われます。そこで、新郎は新婦を抱いて、本当の平安を与えます。キリストの懐の中は、このようなものです。4節の「旗じるし」は「優勝旗」です。イエス様の愛はすべてのものに打ち勝たせ、最後の勝利をくださいます。

祈り:私たちを愛してくださる主よ!私も、心を尽くして、主を愛するように祈ります。

一言:愛の関係性


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