聖書別日ごとの糧   >>   エレミヤ書[2024]

2024年 04月 26日 (金)

エレミヤ書50:1-20(20)
主の赦しによる回復

 その日が来ると、北から一つの国が攻め上り、バビロンを荒れ果てさせます。これは単なる超大国間で繰り広げられる主導権争いではなく、バビロンの偶像崇拝と高慢の罪に対する神様のさばきなのです。バビロンは捕えられ、彼らの偶像ベルははずかしめられ、守護神メロダクは砕かれます。バビロンは略奪され、廃墟と化します。バビロンを通り過ぎる者は、その災いを見て驚き、あざけります。バビロンのみならず、誇り高ぶっている人と国は、神様の裁きを免れません。一方で、その日は、イスラエルの民にとっては回復の日となります。イスラエルの民は迷った羊の群れのようであり、牧者は彼らを迷わせ、道ならぬ道へと導きました。神様から離れて偶像を拝む間違った道へ連れ去りました。その結果、イスラエルの民は敵の手に渡されて、苦難の道を余儀なくされました。イスラエルの民は散らされた羊が猛獣に喰われるようにアッシリアの捕囚の身となりました。その後は、バビロンの王ネブカドネツァルがその骨まで喰らいました。ところが、神様がバビロンを裁かれるその日が来ると、イスラエルの民はエルサレムに戻るようになります。彼らは悔い改めと感謝の涙を流しながら神様を尋ね求めることになります。そして、神様ととこしえの契約を結びます。というのも、神様が残す者の罪を赦してくださるからです。

神様の御怒りを受けるべき運命だった私たちが、どうやって新しい人生を生きることができるのでしょうか。イスラエルの回復を含め、私たちの回復も神様が罪を赦してくださるからこそ可能なことです。罪を赦してくださる恵みに感謝し、神様に立ち返りましょう。



祈り:主よ、私は回復されるに値しない者です。それでも私の罪を赦し、新しい人生を与えて下さることを感謝いたします。あなたの子どもとして生きるようにして下さり感謝いたします。

一言:赦しの恵みによる回復



2024年 04月 27日 (土)

エレミヤ書50:21-46(34)
その名は万軍の主

神様は、ご自分の民を懲らしめるために、超大国バビロンを用いられました。当時、バビロンは世界を制覇した最強国家でした。ところが、エレミヤはこのようなバビロンの滅亡を預言しました。バビロンは捕らえられ、その神々ははずかしめられ、砕かれます。四方から攻め入られ、穀物蔵は聖絶され、雄牛は滅び、誰一人として逃れることができません。主はバビロンの王を罰し、ご自分の民を贖ってくださいます。世の超大国は栄枯盛衰を経ます。世界を征服した国々は、結局は衰え、消え去ります。しかし神様の民は違います。神様の民は罪によって懲らしめを受けますが、必ず贖われて、もう一度回復します。世の国は終わりがありますが、神様の御国は永遠に続くからです。

 バビロンの滅亡の原因は何でしょうか。彼らはイスラエルの主に向かって高ぶっていました(29、31、32、36)。彼らが世界を征服したのは、神様が彼らをさばきの鉄槌として用いられたからです(23)。彼らはこのことを知り、謙遜にならなければなりませんでした。しかし彼らは、自分たちが強いので勝ったと思い込み、偶像崇拝をし、主に敵対しました(31)。神様はこのような彼らを罰せられます。傲慢なバビロンは引き倒され、再び起き上がることはできません。傲慢な者は必ず倒されるようになります。心の高ぶりは滅びに至ります。



祈り:主よ、滅びに向かって行く世の国々をうらやましく思わず、主の御国を待ち望んで生きるように、私を助けてください。

一言:バビロンから逃れよ


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