聖書別日ごとの糧   >>   ダニエル書[2005]

2005年 03月 07日 (月)

ダニエル書2:1-30
ネブカデネザルの夢

Ⅰ.王の夢を知らない博士たち(1-13)
 ネブカデネザル王が即位して二年目になった年に、一つの夢を見ました。その夢は神様が将来なさることを王に知らせる夢でした。しかし王はその夢がどんな意味なのか知らず、また夢が心にひっかかって眠ることができませんでした。それで呪法師や博士たちを呼んで、夢を解き明かすように命じました。しかし王は日ごろ彼らの実力に疑問を抱いていたので、今度は夢の内容と解き明かしを同時に話さなければならないと命じました。呪法師や博士たちは頭をひねっても分かりませんでした。王の不当な命令を取り下げてくださいと訴えるだけでした。神様がしようとなさることは、呪法師や博士たち、またどんなに優れた人であっても、知ることができません。
Ⅱ.王の夢を知ったダニエル(14-30)
 王の厳しい命令によってダニエルを始めとする博士たちは死ぬ運命に処せられてしまいました。しかし危機の時にダニエルは人間の限界を持って神様に祈りました。彼は友だちに祈りを頼み、彼自身も祈りました。祈った時、神様は彼に神様の秘密を現してくださいました。彼は人間の歴史を主管し、秘密をあらわされる神様を賛美しました。ダニエルはネブカデネザル王に秘密は人が見ることができず、ただ神様だけが現してくださることを証ししました。

祈り:主よ!私が人間的な知識と経験を出さずに、謙遜に祈ることで、神様の御業を知る者になることを願います。

一言:聖なるものは聖なるもので分別する



2005年 03月 08日 (火)

ダニエル書2:31-49
王の夢を解き明かしたダニエル

Ⅰ.世の国々(31-43)
 ダニエルは王がどんな夢を見たのかを正確に話し、その夢がどんな意味であるのかを解き明かしました。純金の頭はネブカデネザル王を指しますが、彼は今絶対権力を握っていますが、しばらくするとメデ・バサが起きて、その座をつかむのです。次にはギリシャが起こり、その後には鉄のように強いローマが全世界を征服し、治めるのです。ところがローマも分かれ、滅びるのです。このように世の国々は決して永遠ではありません。世の国々は栄枯盛衰を繰り返し、分裂し、結局は歴史の舞台から消えてしまいます。
Ⅱ.神様の御国(44-49)
 この王たちの時代に、天の神様は一つの国を起こされます。この国は永遠に滅ぼされることがなく、その主権が他の民に渡されず、かえって世のすべての国々をことごとく打ち砕いて、絶滅してしまい、永遠に絶ち続けます。ネブカデネザル王が夢で見た通り、一つの石が鉄と青銅と粘土と銀と金を打ち砕いたのは、神様が将来起こることを知らされたのです。一つの石はイエス様です。ローマの時代にお生まれになったイエス様を通して、神様は一つの国を起こされます。その国は愛と公儀で治められ、永遠に続きます。私たちはイエス様の血の恵みで救われ、永遠の国の市民として呼ばれたのです。私たちの本当の望みは永遠の神様の御国なのです。

祈り:主よ!私が崩れる世の国に望みを置かず、永遠の神様の御国に望みを置くことができるように助けてください。

一言:永遠の神様の御国


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