聖書別日ごとの糧   >>   ダニエル書[2005]

2005年 03月 11日 (金)

ダニエル書4:1-18
世の国を支配される神様

 ネブカデネザル王が一つの夢を見ましたが、その内容は次の通りでした。一本の木が天に届くまでに生長しました。葉は美しく、実も豊かで、すべてのものの食料になるほどでした。その下では野の獣がいこい、その枝には空の鳥が住みました。ところが一人の見張りの者が天から降りて来て、その木を切り倒し、枝を切り払い、葉を振り落とし、実を投げ散らせ、獣と鳥をその枝から追い払わせました。しかしその根株は地に残し、鉄と青銅の鎖をかけて、野の若草の中に置き、獣と一緒に置きました。
 その夢は神様の啓示でした。神様はネブカデネザルの夢を通して世の国々を治め、歴史を主管し、最もへりくだった者を王としてお立てになる方はいと高き神様であることを知らせようとされました(17)。絶対君主が歴史を主管していると主張する人もいるし、民衆が歴史を主管していると考える人もいます。しかし本当に歴史を動かしている方は神様です。
 ところが王宮のすべての知者たちが動員されましが、この夢を解き明かすことができませんでした。しかし王はダニエルには中に聖なる神様の霊があるので、その夢を解き明かすことができる人であることを確信し、彼に頼みました(18)。ダニエルはいつも御言葉を愛し、研究していたので、聖霊が彼の中に満ちていました。ダニエルのように聖霊で満たされた人を神様は用いられます。

祈り:主よ!鈍い私を憐れみ、聖霊で満たされ、御業を正しく分別する力をください。

一言:世の国と歴史は神様にかかっている



2005年 03月 12日 (土)

ダニエル書4:19-27
悔い改めのメッセージを伝えたダニエル

Ⅰ.正直に夢を解き明かしたダニエル(19-26)
 夢の解き明かしが王にとってよくない内容だったので、ダニエルがそれを話すことは容易なことではありませんでした。しかしダニエルは隠さずに正直に話しましたが、その内容は次の通りでした。その木はネブカデネザル王を指し、当時の王の権威は天と地の果てにまで達していました。しかし傲慢が過ぎた王は人から追い出され、野の獣と共に住み、七年もの間懲らしめを受けるようになるのです。これを通して、彼は神様が世の国を治め主管されることを知るようになり、その時になって、彼の国が固くなるのです。人を喜ばそうとすれば、耳障りのいい言葉だけを話すようになります。しかしダニエルは神様を喜ばせようとしたので、真実を話しました。
Ⅱ.悔い改めのメッセージを伝えたダニエル(27)
 ダニエルは夢の解き明かしをすべて話した後、王に悔い改めるように進言しました。「それゆえ、王さま、私の勧告を快く受け入れて、正しい行ないによってあなたの罪を除き、貧しい者をあわれんであなたの咎を除いてください。そうすれば、あなたの繁栄は長く続くでしょう。」暴君に悔い改めを促すことは容易なことではありません。下手をすると命を失ってしまうことにもなりかねません。しかしダニエルは何としても王を救おうとし、凶悪な罪人であっても悔い改めれば、さばきを思いとどまり、赦してくださる神様を信じました。痛んだ心と信仰によって彼は恐れに打ち勝ち、王に悔い改めのメッセージを伝えることができました。

祈り:主よ!罪の中にいる人々に向けて、大胆に悔い改めのメッセージを伝えることができるように、私に信仰をください。

一言:悔い改めて、罪の赦しを受けよ!



2005年 03月 13日 (日)

ダニエル書4:28-37
高ぶって歩む者をへりくだった者とされる神様

Ⅰ.傲慢によって追放された王(28-33)
 ダニエルが夢を解き明かしてから十二ヶ月が経った後でした。ネブカデネザル王は宮殿の屋上を歩いて言いました。「この大バビロンは、私の権力によって、王の家とするために、また、私の威光を輝かすために、私が建てたものではないか。」(30)彼は自分の能力と権力で超強大国を築き上げたかのように話し、虚勢をはりました。神様に返すべき栄光を自分のものにしました。ところが彼の言葉が終わる前に、天から神様の御声が聞こえて来ました。「ネブカデネザル王。あなたに告げる。国はあなたから取り去られた。」(31)そして神様の主権を知るようになるまで懲らしめを受けよと言われました。その御言葉の通りに、彼は即座に王座から追放され、精神病にかかり、牛のように草を食べる惨めな生活をするようになりました。
Ⅱ.謙遜になり、再び高められた王(34-37)
 ある日王は天を見上げました。これは、天の神様を意識するようになった、という意味です。その時王の理性が再び戻って来て、いと高き神様に感謝し、ほめたたえるようになりました。神様の主権を深く認めるようになりました。すると王として再び立てられるようになりました。その時、彼は高ぶって歩むものを低くされる神様を発見し、賛美しました。神様の訓練を通して、傲慢な王が謙遜になり、謙遜になると神様が高めてくださるのです。神様は謙遜な者に恵みを施してくださるのです。

祈り:主よ!私が自ら高ぶろうとしたことを悔い改めます。自分自身を低め、主の恵みに感謝する者になるようにしてください。

一言:傲慢は滅びに至る


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