聖書別日ごとの糧   >>   ダニエル書[2005]

2005年 03月 16日 (水)

ダニエル書6:1-15
日に三度祈ったダニエル

Ⅰ.ダニエルを妬んだ敵たち(1-9) 
 ダリヨス王は全国を統治するために、三人の大臣を置きました。ところがダニエルは他の二人の総理に比べ、きわだってすぐれていました。それで王はダニエルを首席大臣に任命して、全国を治めさせようと思っていました。これを知った大臣や太守たちは妬みが生じて、ダニエルを訴えようとしました。しかしダニエルが何の欠点もなかったため、信仰の問題でわなにかけなければ口実を見つけることができませんでした(5)。結局彼らはダリヨス王にへつらいながら、今から三十日間、王以外にいかなる神にも祈願をする者は、だれでも獅子の穴に投げ込まれるという禁令を出させるのに、成功しました。
Ⅱ.日に三度、祈ったダニエル(10-15)
 ダニエルは敵が自分を訴えるために意地悪い禁令を作ったことを知っていました。しかし彼は少しも気にせずに、いつものように、自分の部屋でエルサレムに向かってあいていた窓で、日に三度ひざまずいて神様に祈りました(10)。敵はすぐにこの出来事を王に知らせ、禁令に従ってダニエルを獅子の穴に投げ込むように訴えました。王は自分が敵にだまされたことを知りましたが、すでに変更されることはない禁令を出したために、非常に憂えるしかありませんでした(14)。ダニエルは敵の陰謀の中でも、変わらず神様に忠実でした。彼は獅子たちに引き裂かれても、信仰の中心を守ろうとしました。彼には死を覚悟する姿勢がありました。

祈り:主よ!敵の陰謀の中でも日に三度祈ったダニエルを通して大きな感動を受けました。私も信仰の中心を守ります。

一言:信仰の中心



2005年 03月 17日 (木)

ダニエル書6:16-28
獅子の穴の中から生きて出て来たダニエル

Ⅰ.獅子たちの口をふさいでくださった神様(16-23)
 王の指示に従って、ダニエルは獅子の穴に投げ込まれました。穴の入口は石でふさぎ、王の印と貴人たちの印で封印しました。王は自分の責任が大きいと感じたのか、ダニエルが仕えている神様が彼を救ってくださることを願い、一晩中断食し、眠りませんでした。次の日の夜明けに、王はすぐに獅子の穴のところに急いで行き、悲痛な声でダニエルに呼びかけました。その時、獅子の穴の中からダニエルの声が聞こえて来ました。「私の神は御使いを送り、獅子の口をふさいでくださったので、獅子は私に何の害も加えませんでした。」(22)この言葉を聞いた王は非常に喜び、ダニエルを釈放するようにしましたが、ダニエルの姿を見ると、彼に何の傷もありませんでした。神様が獅子の口からダニエルを救ってくださったのです。このように神様に心から忠実な者は神様が責任を持って保護してくださるのです。
Ⅱ.ダニエルを栄えさせてくださった神様(24-28)
 ダニエルが生き残ったのを見た王は、ダニエルを訴えた者たちをすべて獅子の穴に投げ込んでしまいました。すると彼らは穴の底に落ちないうちに、獅子が骨までもことごとくかみ砕いてしまいました。これを見たダリヨス王は大きく感銘を受け、国民たちがダニエルの神様に仕えるように全国に勅令を出しました。その後、ダニエルはダリヨスの治世だけではなく、ペルシヤのクロス王の治世まで栄えました(28)。神様が彼の信仰を驚くべきほど祝福してくださったのです。

祈り:主よ!獅子の穴の中でダニエルの命を救ってくださったことを感謝します。私がこの主を信じて、ただ心から忠実であります。

一言:獅子の穴に入って行っても生き残ることができる。


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