聖書別日ごとの糧   >>   ハガイ書[2006]

2006年 08月 28日 (月)

ハガイ1:1-11
あなたがただけが板張りの家に住むべき時であろうか


Ⅰ.あなたがたの現状をよく考えよ(5,7)

 ペルシヤの王クロスの第一年に、神様はクロス王の心を感動させ、イスラエルに神殿を建てるように命じるように、させました。しかしサマリヤ人たちの迫害によって、ダリヨス王の第二年まで、十八年間神殿の建築が中断されました。神殿は廃墟となり、民たちの関心は薄くなっていきました。その時、神様の御言葉がハガイによって、ユダの総督ゼルバベルと大祭司ヨシュアに臨みました。

 その時の彼らの望みは何だったのでしょうか。お金や穀物を得れば、食べたり飲んだりするのに忙しくし、山に行って木を切れば、自分の家を建てました。こうして神殿は廃墟となっているのに、彼らは板張りの家(板で壁を作り、よく飾った家)に住みました。そうしてまだ神殿を作る時期ではないと言いました。彼らはまず自分たちの生活問題を解決し、余裕ができれば、神殿を建築しようとしました。しかし彼らはいくらかせいでも、穴のあいた袋に入れるだけで、たまりませんでした(6)。

Ⅱ.宮を建てよ(8)

 自分の家を建てるのに忙しい民たちに神様は言われます。「山に登り、木を運んで来て、宮を建てよ。そうすれば、わたしはそれを喜び、わたしの栄光を現わそう。」(8)。神様は、自分の安定した生活より、まず神様のために働く者を喜ばれます。私たちと、私たちが持っている財産がご自分の栄光のために使われることを願われます。その時、神様が祝福してくださいます(マタ6:33)。


祈り:主よ!自分の家を建てることに忙しくしていたことを悔い改めます。まず神様の栄光を求めます。

一言:まず神の国を求めなさい



2006年 08月 29日 (火)

ハガイ1:12-2:9
強くあれ


Ⅰ.聞き従った民とともにおられた神様(1:12-15)

 民はみな神様を恐れ敬い、神様も彼らと共におられました。神様が彼らの心を奮い立たせたので、民たちは感動し、みな神殿の建築の御業に参加しました。こうして十八年間も荒れ果てていた主の宮が、二十四日程過ぎるとある程度輪郭を取り戻すようになりました。

 神様は、ご自分の御言葉に聞き従い、ご自分を恐れ敬う者と共におられます。そして大きなことを成し遂げる力と勇気を与え、全てがうまくいくように助けてくださいます。

Ⅱ.すべての国々の宝物がもたらされる(2:1-9)

 神殿の建築を始めてから一ヶ月、基礎工事が終わりました。しかしソロモンの時代の大きく華やかな神殿を知っている人々には、現在建造中の神殿がみすぼらしく見えました。そのため落胆と悲しみでいっぱいになりました。しかし神様は「強くあれ。」(4)と勇気をくださいます。なぜでしょうか。神様の霊が臨まれ、彼らとともにおられるからです。また、しばらくして、主がすべての国々を揺り動かし、すべての国々の宝物をもたらしてくださるからです。その時になれば、後の栄光は、先のものよりまさるようになります。以前、破壊された神殿の栄光は世俗的に華やかなものでしたが、後の栄光は神様の御子キリストによって、きよいもので満たされるからです。神様は私たちとともにおられます。落胆せずに、立ち上がらなければなりません。


祈り:主よ!現実の苦難に落胆し、恐れていたことを悔い改めます。共におられる主に頼り、再び立ち上がるように助けてください。

一言:強くあれ


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