聖書別日ごとの糧   >>   マタイ[2015]

2015年 11月 27日 (金)

マタイ26:1-16
イエス様に香油を注いだ女

 イエス様は、過越しの祭りの時に、ご自分が十字架につけられることを、弟子たちに話されました。
 さて、イエス様がベタニヤで、らい病人のシモンの家におられると、ひとりの女がたいへん高価な香油のはいった石膏のつぼを持って来てみもとに来て、食卓に着いておられたイエス様の頭に香油を注ぎました。この香油は、純粋で高価なもので、三百デナリほどの価値がありました。また、女たちは香油に自分たちの未来、夢、幸福を込めていました。その油を、彼女は惜しげもなくイエス様の頭に注ぎました。ところが、それを理解できなかった弟子たちは憤慨して言いました。「何のために、こんなむだなことをするのか。この香油なら、高く売れて、貧乏な人たちに施しができたのに。」できれば、現金で欲しかったようです。
 すると、イエス様は弟子たちに言われました。「なぜ、この女を困らせるのです。わたしに対してりっぱなことをしてくれたのです。貧しい人たちは、いつもあなたがたといっしょにいます。しかし、わたしは、いつもあなたがたといっしょにいるわけではありません。」彼女は、一番大切な物をイエス様にささげました。そして、イエス様と共にいる時に、それを行なったのです。
 私たちに取って、大切な物とは何でしょうか。イエス様に全てをささげることができるでしょうか。

祈り:主よ!私の持っている時間、若さ、情熱を全て主にささげます。受け取ってください。

一言:今が、その時



2015年 11月 28日 (土)

マタイ26:27-30
契約の血

 イエス様は、弟子たちと過越しの祭の食事をすることを願われました。ところが、ユダの裏切りを知っておられたので、食事をする場所は、詳しく教えませんでした。
 夕方になって、イエス様は十二弟子たちと一緒に食卓に着かれました。そこで、衝撃的なことを話されました。「あなたがたのうちひとりが、わたしを裏切ります。」(21)。弟子たちは非常に悲しんで、「主よ。まさか私のことではないでしょう」とかわるがわるイエス様に言いました。イエス様は、ユダが悔い改めるように、最後まで助けられました。ところが、その思いはユダには届かず、結局、イエス様を裏切ってしまいました。
 食事をしておられると、イエス様はパンを取り、祝福して後、これを裂いて、弟子たちに与えて言われました。「取って食べなさい。これはわたしのからだです。」イエス様のからだは、むちで打たれ、ぼろぼろになります。イエス様また、杯を取り、感謝を捧げて後、こう言って彼らにお与えになりました。「みな、この杯から飲みなさい。これは、わたしの契約の血です。罪を赦すために多くの人のために流されるものです。」イエス様の十字架の血によって、私たちは神様と新しく契約を結ぶようになりました。イエス様の十字架を信じることによって、罪と咎が赦され、神様の子どもとされました。

祈り:主よ!私のために、十字架の上で尊い血を流してくださり、感謝します。涙で、この恵みを受け入れます。

一言:これは、わたしの契約の血です



2015年 11月 29日 (日)

マタイ26:31-56
ゲツセマネの祈り

 イエス様は、弟子たちがつまづくことを知っておられました。それでも、イエス様は、ゲツセマネの園で、弟子たちに祈りを頼みました。また、弟子たちも誘惑に陥らないように、神様に祈るように助けられました。
 イエス様はゲツセマネで、神様に祈りをささげました。「わが父よ。できますならば、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの願うようにではなく、あなたのみこころのように、なさってください。」イエス様は、神様の御前に、ひれ伏して、十字架を負いたくないと祈られました。しかし、神様のみこころのまま、行なうようにと祈られました。イエス様は、苦しみのあまり、三度も繰り返して神様に祈りました。一方、弟子たちは、睡魔に勝てなかったのか、祈ることもできずに、眠っていました。
 その結果、イエス様が逮捕された直後、弟子たちはちりぢりになって逃げて行って、しまいました。一方、弟子たちは、愛する弟子ユダヤの裏切りの時にも、恐れることなく、大胆でいられました。

祈り:私が自分の力に頼らず、謙遜に神様に頼れるように導いてください。

一言:みこころのままを



2015年 11月 30日 (月)

マタイ26:57-75
サンヘドリンで尋問を受けられるイエス様

 イエス様が逮捕されると、ペテロはイエス様の様子を見に行くために、大祭司の中庭まではいって行き、成り行きを見ようと役人たちと一緒に座りました。その場で、ペテロは三度も、イエス様のことを知らないと、三度も言ってしまいました。イエス様の言われた通りです。
 イエス様は逮捕された後、全議会(サンヘドリン)から裁判を受けていました。しかし、これはイエス様を死刑にするために、その証拠をつかむためのものでした。ところが、死刑に値するための、証拠をつかむことができませんでした。ふたりの者が進み出て言いました。「『わたしは神の神殿をこわして、それを三日のうちに建て直せる。』と言いました。」ところが、イエス様は何も答えずに、黙っておられました。
 その時、大祭司はイエス様に尋ねました。「私は、生ける神によって、あなたに命じます。あなたは神の子キリストなのか、どうか。その答えを言いなさい。」すると、イエス様は答えて言われました。「あなたの言うとおりです。なお、あなたがたに言っておきますが、今からのち、人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見ることになります。」イエス様は、権力者の前でも、少しも臆することなく、ご自分が神様の御子であることを明らかにされました。結局、神聖冒涜罪によって、十字架につけられることになります。

祈り:主よ、私が血気ではなく、祈りによって、恐怖を克服し、大胆に証しできるように助けてください。

一言:わたしはそれです


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